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沖縄ひめゆりの塔の悲劇 展示された一枚の絵は悪質な印象操作 一部の沖縄県民とアメリカとの個人的関係を強調するのは日米戦争の本質から目を覆うものだ
9月3日のNHKテレビニュースは、「ハワイで沖縄戦動員の『ひめゆり学徒隊』展示会 つながり深く」と言うタイトルで次の様に報じていました。
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ハワイで沖縄戦動員の「ひめゆり学徒隊」展示会 つながり深く
2023年9月3日 13時55分 NHK
沖縄戦で旧日本軍に動員された女子生徒たちの体験を伝えるひめゆり平和祈念資料館の初めての海外での展示会がハワイで始まりました。
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展示会は、ハワイのホノルルで毎年開かれている沖縄の文化や物産を紹介する催しの中で、2日から2日間の日程で開かれています。
沖縄戦では、那覇市にある沖縄師範学校女子部と県立第一高等女学校の生徒と教員240人が「ひめゆり学徒隊」として軍に動員され、半数を超える136人が死亡しました。
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展示では軍に動員される前の女子生徒たちの学校生活や、戦場の劣悪な環境のなか「ひめゆり学徒隊」が兵士の看護に当たった様子が写真やイラストなどで説明されています。
また学徒隊を引率した教師のなかにハワイ生まれの女性がいたことや戦後、ハワイに移住した元学徒がいることなどが紹介されています。
沖縄県糸満市のひめゆり平和祈念資料館では、県の支援を得て2019年から戦争体験を海外に広く伝えるための調査にとりかかり、深いつながりのあるハワイを初めての開催場所に選んだということです。
会場には沖縄にルーツを持つ人を中心にハワイの人たちが大勢訪れ、説明文を熱心に読んでいる人や涙ぐんでいる人の姿も見られました。
沖縄にルーツがあるという女性は「このような歴史があったことを知らなかったので、新しいことを知ることができてよかったです」と話していました。
またカナダから観光で来たという女性は「さまざまな歴史を知ることは大切だと思います。ハワイだけでなく、カナダなどでも開催してほしいです」と話していました。
ひめゆり平和祈念財団の仲程昌徳理事長は「お祭りのなかで戦争のことを展示するのはどうかと不安があったが、皆さんが関心をもって集まっていただきよかったです。平和を求める人たちにとって有意義な催しで、これからも海外で展示をしていく必要があるのではないかと思いました」と話していました。
戦前から続く沖縄とハワイのつながり
沖縄とハワイのつながりは戦前の移民にさかのぼります。
沖縄からハワイへの移民は1899年に始まり、貧しさから抜け出すためなどの理由で、戦前、およそ2万人が移住しました。
戦後、沖縄が食糧難に苦しんだ際には沖縄からハワイに移り住んだ日系人たちが資金を出し合い、豚550頭を船で送ったエピソードが知られています。
「ひめゆり」とハワイのつながりも深く、引率教師のひとりで、「ひめゆりの塔」の前にある壕でアメリカ軍の攻撃を受けて23歳で亡くなった親泊千代子さんはハワイ生まれでした。
親泊さんは「ひめゆり学徒隊」を描いた戦後の映画に登場する教師のモデルとなり、映画はハワイでも注目されたということです。
またハワイ出身の日系2世ハリー・儀間真一さんは、1950年代にひめゆりの塔の保全のため塔周辺の敷地の購入資金を寄贈しました。
このほか、戦後、ハワイに移住した元学徒もいて、このうち福田経子さんは今回の展示会に向けた調査の過程で寄せ書きがされた当時のサイン帳を資料館に寄贈しています。
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この絵(イラスト)は誰が何を元に書いたのでしょうか。写真を元に描いたのでしょうか。それならなぜ写真を絵に書き換えたのでしょうか。それとも当時この現場を目撃した人が、記憶を元に書いたのでしょうか。それとも全て想像でしょうか。
描かれている女子生徒の表情は険悪で、とても戦場で必死の思いで自国の負傷兵の看護に当たる者の表情とは思えません。
仮にこの絵が当時の現実の一部であったとしても、それは例外的と思います。写真を元に書いたとしても、想像画であったとしても、この絵は極めて悪質な印象操作だと思います。
記事には「『ひめゆり学徒隊』として軍に動員され、半数を超える136人が死亡しました」とあり、あたかも女子生徒が戦場に動員され戦死したかの様に書かれていますが、女子生徒は看護要員として動員されたのであり、行き先は陸軍病院であったにもかかわらず、医療施設までが敵の攻撃に晒されていたと言うことなのです。
そしてこのような絵を当時の敵国(この負傷兵の交戦相手)であるアメリカに持ち込んで、アメリカ人に見せるとは恥を晒すに等しく、とても許される事とは思えません。
また展示会とそれを報じる記事が一部の沖縄の住民とアメリカ(ハワイ)との個人的関係を強調するのは、日米戦争の本質から目を覆う(目を逸らす)事に繫がります。
令和5年9月6日 ご意見・ご感想は こちらへ トップへ戻る 目次へ