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「村山談話」への対応(その2)

 もうじきまた8月15日がやってきます。安倍内閣は結局「村山談話」を断ち切ることができませんでした。我々は今後も継続してこの忌まわしい村山談話を過去のものとする努力を続けなければなりません。

 今後新内閣が発足したときに、どのように対応したらいいのか考えました。
 まず、新内閣発足直後の記者会見で、記者の追及を受けるような場面での見解表明は避けた方がいいと思います。もし質問が出たら、その時は、「村山談話については慎重に検討中である」とだけ答え、それ以上は何を聞かれても、「今答えたとおりである」とした方がいいと思います。
 緊急の政治課題ではなく、こんな事に関心があるのはごく一部の反日日本人と、韓国・中国人ですから、急いで答える必要がある問題ではありません。

 そして、その後しかるべきタイミングで、次のような趣旨で公式発表したらいいと思います。
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 第二次世界大戦は様々な歴史的・政治的側面があり、我が国の交戦国も(アメリカ、ソ連、中国、アジアを植民地支配していたヨーロッパ諸国と)多数にわたっており、その歴史的評価、政治的評価は一言で論じられるものではない。

 村山談話が述べたものは第二次世界大戦の
一面を述べたものに過ぎず、この談話のみを特別なものとして、総理大臣交代の都度継承を確認し続けることは、これが特別重要な談話、公定史観として一人歩きし、他の様々な側面を無視することになりかねない。
 また、今後の様々な学問研究 歴史研究を束縛することにもなりかねない。

 もとより“談話”には法的拘束力はなく、また継承確認の有無によってその法的性格が左右されるものではないが、上記のような事情を考慮して、今回政府は村山談話を
継承すると発表しないこととした。それは他の談話について継承の有無を発表しないここと同様である。

 ただし談話を継承すると発表しないと言うことは、
村山談話を否定することを意味しない。それでは肯定するのかと問われれば、村山談話について特別に〇〇内閣としての見解を示す考えはない。それは他の談話について見解を示すことがないことと同様である。
 前任者の法的拘束力のない談話の類いがすべて継承されていては、政権が変わる意味がないことは改めて言うまでもないことである。
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 こうして、“村山談話”を過去の一談話にしてしまうことが重要です。それには諸般の状況、タイミングを見諮ることと、言い方の工夫が大事だと思います。

平成25年7月12日   ご意見ご感想は こちらへ   トップへ戻る    目次