っと言っても「夏でもアイスは飲まない。」と言う方も多いと思います。しかし、今回はあえてアイスコーヒーのお話をさせていただきます。「アイスは苦いだけ」、「アイスにすると味がない」、「自分で作ると美味しくない」など…。レシピも含めアイスコーヒーの美味しさを知っていただいて、より身近に感じて頂ければと思います。私の店のアイスコーヒーで「ストロング　アイス　ブレンド」がございます。このコーヒーの特徴は、後口に残る苦味とコクそして口に広がる強い香りと余韻。ここで重要なのは、これらの特徴を「特徴であって特徴でない」ようにする！です。つまり、アイスの特徴である苦味をいかに心地好くするか、苦さばかりで味のない状態をいかに味だけでなく甘味まで出せるか、後口に残るものを口当たりの味わいに変えれるか、ちょっと難しい感じがしますけど、レシピを参考に「かんたん！」、 「おいしい！」を体感して下さい。一味違うアイスコーヒーを楽しんで頂けます。

	準備するもの ●アイスコーヒー用（ストロングアイス又は、フレンチブレンド）の豆。 ●人数分の容量の入るボール又は、容器を2つ。 ●ドリッパー、ペーパーフィルター、ざる、計量カップ、クッキングペーパー（リードなど） ●出来上がったアイスコーヒーを保存する容器。 作り方 コーヒーの粉をボールの中に人数分入れます。 （コーヒー豆の挽き目は、中〜中細挽きぐらい。ペーパー用） その後、人数分の水も入れます。 ◎1人分のコーヒーの量（10〜15g） （10g計量スプーン、すりきり1杯〜1杯半） 水を加えた後、軽く混ぜてラップをし、一晩漬けておきます。 （約8時間）この時、常温で結構です。 もう一つ用意しておいた、ボール又は容器に「ざる」をセットし、その上にクッキングペーパーを乗せます。 （リードがおすすめです） 一晩漬けたアイスコーヒーをこします。 ドリッパーにペーパーをセットしサーバー又は、それに変わる容器の上に乗せます。 ４でこしたコーヒーを数回に分けてゆっくりとドリッパーに注ぎます。 （ペーパーが詰まる場合がございます。その場合、新しいペーパーに変えて下さい） 美味しいアイスコーヒーの出来上がり！のど越しの好さと、ほのかな甘味、そしてフルーティーな香りをお楽しみ下さい。

	「ドリップ編」での作り方は、ペーパードリップまたはコーヒーメーカーに共通して使って頂けるレシピです。使用して頂くコーヒーはアイスコーヒー用がおすすめですが、ホット用コーヒー豆を使用して頂くとブラックでも優しい甘味とすっきりした味わいで飲んで頂けるのでこれもまた、おすすめです！一度お試し下さい。 当店のレシピ「コーヒーをおいしく作るコツ！」を踏まえてアイスコーヒーを作りましょう。 アイスコーヒーを作る時の注意点 倍の濃さに抽出 （例）アイスコーヒー4杯分 　　　 4杯分の粉を入れ、2杯分のメモリまで抽出。 ホットコーヒーを作る時よりゆっくり丁寧にドリップして下さい。 頑張って出来るだけお湯を細かく出して下さい。 急冷させる！ 1〜2杯分ですぐに飲む場合は、氷のたっぷり入ったグラスに一気に注いで下さい。 それ以上の杯数の場合は、ボールに氷をたっぷり入れて、その中に出来上がったコーヒーを一気に入れ、よく混ぜてください。溶けなかった氷をすくい出せば出来上がり。 急冷する事で透明感のある香り高いアイスコーヒーが出来上がります。 ドリップやコーヒーメーカー以外にもサイフォンやネルフィルターなど、あらゆる作り方に共通して使って頂けるレシピです。 （2倍の濃さにして作り、氷で急冷する。） 濃さに関しては、お好みで調整して下さい。 ただし、コーヒーメーカーでは、粉を入れすぎると溢れてしまうので注意が必要です。

アイスコーヒー（深煎りコーヒー）にも健康にまつわる効果が確認されています。コーヒー豆の中には、トリゴネリンという物質が含まれており、２００℃以上の高温で２０分以上焙煎を行うと、有益なビタミンのニコチン酸に変化します。このニコチン酸は、日常生活に欠かせない必須ビタミンで、欠乏すると下痢や精神障害などを引き起こしてしまいます。もちろんそれらを防ぐ為に必要なのですが、また別の効能として心臓病や動脈硬化を防ぐ働き、コレステロール値を低下させる働きも報告されています。杯数が多いほど高い効果が得られるようなので、一日、２，３杯以上飲むことをおすすめします。