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マスター:久宗貴則(マウンテン生駒)
香り豊かなコーヒーライフを楽しむために

朝一番のコーヒーの香り、最高ですよね!
これが無いと一日が始まらないという方も多いはず。私も勿論その一人。
豆を挽いた香りまたはお湯を注した時の香りがいつまでも部屋中に広がっていてくれたら、なんて事も考えたりして。
それぐらいコーヒーの香りに癒されているのでしょうね。

コーヒーの保存に対する質問をよくお伺いします。「コーヒーはどれぐらい日持ちするの?」「真空にしてたら大丈夫?」、特にこの2つの質問が多いです。香り、味そして風味は出来るだけ多く残って欲しいですもんね。
では、コーヒーはどれぐらい持つのか?
そのコーヒーの持っている味わい全てを楽しんで頂けるのは、焙煎してから1ヶ月。しかも豆のまま冷凍で。挽くと2〜3週間。このぐらいが限界です。
これを見て、「えっこんなに短いの?」と思う方も多いはず。それもそのはず、スーパー等で売られているコーヒーには1年位の賞味期限が付いてますから、それから考えるとやけに短いと感じるでしょう。しかし皆さんがコーヒーに求めるものとは、何でしょう?やはり豊かな香りであったり、味であったり、風味であったり。それが数ヶ月経ってしまったコーヒーでは感じることが出来なくなります。つまり、出来るだけ新しく鮮度の良いコーヒー豆を選び、最長でも1ヶ月以内に飲みきる量を購入する。それが本当に美味しいコーヒーを飲むためのポイント!

1 コーヒー豆(粉)は必ず日の当たらない場所に保存する。
2 保管場所
1.室内・・・・・ 10日前後で消費してしまう場合、常温の室内でも大丈夫です。
容器は密閉度が高いものが望ましい。ただし夏場は冷蔵庫などの涼しい場所で保存して下さい。
2.冷蔵庫・・・ におい物がない事を確認!活性炭と同じ働きで臭いを吸収してしまいます。
2、3週間で飲みきる量を保存。
3.野菜室・・・ 2、3週間位で飲みきる量を保存して下さい。
冷蔵庫ににおい物などある場合にお使い頂くと良いでしょう。
4.冷凍庫・・・ 1ヶ月またはそれ以上の長期保存の場合。
3 冷蔵庫などで保存された冷たいコーヒー豆(粉)は
抽出の際、香りが乏しくなります。
1.・・・・・・・・・ 3日分位のコーヒー豆(粉)を常温に戻しておく。別の入れ物に移し変えて下さい。
外気が入りにくい密閉できる容器がおすすめ。
2.・・・・・・・・・ 冷たいままで抽出するとお湯の温度を急激に下げてしまい、風味または香りが落ち、
味も十分抽出されなくなります。特に冷凍保存の場合。
4 真空パックになっていてもコーヒー豆(粉)は思っている以上に早く劣化します。
1.・・・・・・・・・ 一定の温度で保存されていても、3カ月位から酸化した香りが出てきます。
2.・・・・・・・・・ 常温の保存は酸化を早めてしまうので、冷蔵庫か冷凍庫で保存を。

コーヒー豆は焙煎してから1週間〜10日位がピークで、その後、香り、風味、味と徐々に抜けてゆき「コーヒー感」が失われていきます。そして1ヶ月過ぎた位から酸化が始まり、酸化の始まったコーヒーからは、香ばしい香りも乏しくなり、深く残る味わいや余韻も減る、口に残るまたは刺すような酸味が徐々に増してゆく、そして胃のもたれを感じます。個人差はありますが、この様な状態を少しでも感じると、ぼちぼち不快指数もMAXに近づいているのではないかと思います。
最終的には個々の価値観で「賞味期限」が変わってしまうのですが、どんなに保存を良くしてもコーヒー豆(粉)の劣化は避ける事が出来ません。
ほとんどの方は、コーヒー豆を「生鮮食品」という感覚で扱った事が無いと思います。特別表面が腐ってくる訳でもないので、なんとなく確認の手段がパックに書かれている「賞味期限」だけ。さりとて自分の作るコーヒーでジャッジ出来るかと言われても自信がない。そんな思いからやはりその判断を、「ま〜こんなもんか」とか「どうせ分からないし」の様な割切りをしてしまいがちで、コーヒーが美味しくないのを自分のせいにしてしまいます。それがコーヒー業者の逃げ道になっていたりして・・・。古くなったコーヒー豆から鮮度による風味を引き出す事は、テクニックを駆使してもどうすることも出来ません。
焙煎してすぐの状態だと、お湯を注いだ時まるで呼吸しているかの様にコーヒー豆は膨らみます。その膨らみは時間と共に減少し、そして膨らまなくなります。最終的にはお湯を注いだ瞬間、膨らむどころか陥没してしまいます。ハンドドリップしている方は特にその変化を感じていると思います。その変化こそがコーヒー豆の息遣いであり、鮮度のバロメーターなのです。

 私としては、やはりコーヒー豆は「生鮮食品」であり、保存法に頼るのではなく、鮮度の良い状態で飲み終えるサイクルを作り、その短い期間鮮度を守る為の保存法を選択する。
皆さんがそこにこだわりを持ってコーヒーと接して頂ければ、部屋中に広がるコーヒーの香りが絶えることはないでしょう。

今年もあと残り僅かとなりました。どんな年でしたか?
来年も皆様にとって良い年になりますよう、心からお祈り申し上げます。

今回のおすすめコーヒー 「カフェ ティエドール」

さむ〜い冬には心も体も温まる飲み物を!
  「ティエドール」とはフランス語でぬくもりを意味します。
  今回ご紹介致しますブレンドは、冬におすすめのカフェ・オ・レにも相性の良い味わいに仕上げました。カフェ・オ・レといえばフランス。カフェ・オ・レを薬として初めて認めたのもフランスの医師だそうです。
  では「カフェ・オ・レ」の効能とは?
  ミルクをたっぷり入れる事でコーヒー(ブラック)の効果を更に増幅させてくれます。
  コーヒーにはクロロゲン酸と言う物質による、がんの抑制効果が報告されていますが、カフェ・オ・レにすると更なる活性酸素の除去する効果が得られるとの事です。データによるとブラックの約1.5倍。これは、牛乳のたんぱく質のカゼインによるものではないかと言われており、今も研究されているようです。
  その他、カフェインの刺激を和らげ、胃への負担を抑え、エネルギー源となり体の働きを助けます。この様な事からカフェ・オ・レは朝一番のモーニングコーヒーにおすすめなのです。ちなみに、イタリアのカフェ・ラッテ(エスプレッソコーヒーにミルクを入れた飲み物)も一般的には午前中に飲むコーヒーと言われています。

  有機・無農薬コーヒー豆「ブラジル・ムンドノーボ」をベースに、口当たりの適度な苦味とコクを出しながら、後口の良さと柔らかな甘味のある余韻を付けました。芳ばしいアロマが広がり、コーヒー感をキープ!。ブラックでも嫌みのない苦味がアクセントになり、美味しく飲んで頂けます。

カフェティエドール
配合豆・・・ ブラジル・ムンドノーボ(フルシティーロースト)             
コロンビア・サンチュアリオ(フルシティーロースト)             
ブラジル・サントスNo.2(シティーロースト)             
コロンビア・スプレモ(シティーロースト)             
ジャワ・ロブスタ(シティーロースト)
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