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マスター:久宗貴則(マウンテン生駒)
「豊か」を形に〜コーヒーミル〜

 最近は、「和」と「コーヒー」の相性がとても気になってまして、「水」も含めていろいろと試しています。
  去年「春夏秋冬」をイメージしたブレンドコーヒーが全て出揃ったのがきっかけで、四季の彩りを大切にする和食にこれらのイメージをプラスする事は出来ないか、と考えました。今までは、どうしても料理に合ったコーヒーというイメージが頭から離れず、おすすめするコーヒーも漠然としたものでした。和食はさっぱりしてるから、「さっぱりとしたコーヒー」といった感じ。その根拠は、「さっぱりしてるから・・・」。
  元々「食事」と「コーヒー」は、軽食でない限り一緒に頂くという事はない訳です。ですから、「食事」と「コーヒー」の間にはそれなりに「間(ま)」が存在して、その後「締め」に頂く。このケースから考えて、必ずしも「料理に合ったコーヒーでなければならない」と言う訳でもないのです。しかし「和食」の場合、さっぱりとした味付けの料理が主ですから、あまりにも対照的なコーヒーを出してしまうと、そのコーヒーの存在を納得させるだけのデザートが必要になります。無難にまとめるという意味で、食事の延長である事を前提にしたコーヒー、「柔らかなコーヒー」が望ましいですよね。今回はそれにプラスして提供の仕方にひと工夫してみました。四季のイメージで仕上げたコーヒーを柔らかめ(お湯を多めまたは豆を粗挽きに)抽出し、そのコーヒーの色がぼやけない色の器を用意し、アメリカンではなく、抹茶の「薄茶」をイメージしたコーヒーとして提供する。そして優しい甘味とすっきりとした味わいをブラックで頂く。この時の器もカップではなく、湯呑みを使用したいと思います。「和」として陶器のカップもありますが、カップを使用しない事でブラックで楽しんで頂く為の必然性を作ると同時に「和」を直接的に感じて頂く。最後にコーヒー豆を一粒浮かべて出来上がり。
  後は添える「お菓子」ですね。「水」のお話しの回でも触れました「塩」。「塩」がコーヒーと相性が良いとお話ししました。コーヒーの苦味を抑え「甘味」が増す効果があり、「塩味」の食品であればお互いの存在を消すこと無く、どちらも個性を楽しめます。もちろん甘いお菓子も当然OK!ですが、今回は「塩味」の利いた食品を食べながらコーヒーを飲む事をおすすめします。チーズやおかきなど。
  全然関係ないですが、かつサンドは良く合います。お試し下さい。

今回のおすすめコーヒー 「ハイチ モンラセル ティピカ」




 1800〜1950年代まで、ハイチは世界第3位のコーヒー生産国でした。
  森林伐採や山林の開拓、そして軍事クーデターなどでコーヒー産業は壊滅的になってしまいました。しかし近年欧州のNGO団体の支援のもと、良質なコーヒーの栽培に力を入れてきました。
  今回ご紹介するコーヒーは、ハイチ最高峰ラ・セル山(2,860m)の麓、標高1,500mに位置するハイチアンバイナス(フランス海岸松)の森で育まれたティピカ種のコーヒー豆です。
  石灰質の土壌とカリブ海から吹き寄せる貿易風が甘く優しい香りとかすかに感じるスパイシーな舌触りを作り出します。ティピカ種本来のソフトですっきりとした味わいをお楽しみ頂けます。
  普通に作って頂いてもアメリカンタイプのすっきりした味わいに抽出されますので、どなたにも優しい味わいと芳ばしい香りで飲んで頂けます。

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