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 元興寺正門前に格子の美しいふとんの資料館があります。
昨年開館した150年の歴史を刻む建物は、それまで杉山繊維工業本社として使われていました。天正17年（1589）創業の杉山繊維は麻織物では日本で最も古い歴史を持つ老舗で、宮内庁御用達としても知られています。昭和天皇御大典でも麻織物は全てここから納められました。
江戸時代は武士の裃、明治から昭和は蚊帳、その後は寝具と手がけてきた会社が、工場移転に伴っての跡地利用に作られたのがふとんの資料館です。杉山家に代々伝わる屏風、一刀彫り、算盤、計り、シルクハットや献上されたベビー服や寝具が並ぶ１階、昭和30年代にあった懐かしい生活道具や再現された茶の間がある２階という館内はゆったりとした空間。 古い構造をそのままに内部は梁や屋根裏が見える吹き抜けは、斬新ながら落ち着いた雰囲気です。
毎月1，2回行われるコンサートはジャズからクラシック、演歌まで良いものであればジャンルを問わずに開かれます。高い天井と広さ、独特の雰囲気が演奏者や参加者には好評のようです。
毎月最終日曜日には骨董市、3月、4月、5月、9月、10月、11月(第2日曜)にはフリーマーケットが開かれるなどいつも何かがある、目の離せない資料館です。
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