初夏 〜光と陰〜


 春のシバザクラから始まった今年のロックガーデンも今やすっかり初夏の植物に覆われています。バイカウツギ、ハマナス、タイムの花が満開です。これから夏にかけての日本の気候は植物にとって過酷です。蒸れと暑さで人と同じく植物も息絶え絶え、特にヨーロッパ等を自生地とする植物で夏を越すことができないものも多くあります。(関西の場合)
  このロックガーデンのように日当たりが良くても、土を工夫することで夏を越せる植物もあります。この庭ではペンステモン、ヒース、トキワウツギ、西洋オキナグサ、カンパニュラが元気です。
  一方、樹々に覆われた陰の庭には花を観賞する植物は原則的に向きません。日陰にも耐えられる植物で夏を楽しみます。葉物と呼ばれている植物の葉の色、斑で明るさや色合いを工夫します。ギボウシなどのくっきりとした白斑は明るさを強調し、フウチソウの黄斑は柔らかい明るさを与えてくれます。夏に向かい涼しさを演出するのも陰の庭ならでは。
ついでですが、日陰に花を咲かすドクダミの名前に似合わない可憐さも捨てがたいものです。


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