秋から冬への物語り

11月の声を聞くとさすがに朝晩が寒くなってくる。
火の恋しくなる頃です。
11月7日は立冬、冬の気配を感じはじめ一段と寒くなっていく季節です。
庭の中も秋と冬が混在しています。南や西に面した場所では初秋の花と言ってもいいようなサルビア、ホトトギス、ユーパトリウムが元気に花を咲かせ少し暗くなってきた庭にぽっと明るさをもたらしています。秋咲きのシクラメン達もピンクや白の花を次々に咲かせており、中には球根の直径が20センチは超えたかと思われるものもある。一方では冬咲きシクラメンのコウムが丸い葉と小さい蕾をしっかりと付け来年の2月まで花開かせる時季を待っています。
北側や日陰になる部分ではマンサクの葉が日々紅葉を深めていたり、ヒイラギナンテンやセンリョウの実もそろそろ色づき始めており、冬がそこまで来ていることを知らせてくれています。ヤマガラやメジロ、エナガなどが木の実をついばみに訪れ始めました。ほとんど葉を落としたハンカチの木にこの夏、あわてもののヒヨドリがつくった巣が姿を現しました。慌てて作った巣はビニール紐もあったりして少々雑っぽい、しかも作った場所が2階の窓の高さ。

窓から目を光らす猫や人の視線も感じたのか、ヒヨドリの夫婦は孵化した雛が羽も生え代わったかかわらないかぐらいに早々に巣立っていってしまった。ちょっとあわてもののヒヨドリのことを思い出させてくれる巣をさてどうしましょう?  こんな小さな庭でもあちこちでいろんなストーリーが生まれ、自然の営みが繰り返されていきます。

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