唇(Hypostoma)



 三葉虫でふつう化石として残っている器官はほとんどが、背中側の背甲(carapace)なのですが腹側の器官で化石ののこるのは、唯一唇(Hypostoma)のみです。(腹側の構造物−付属肢、触覚、腹側の硬化してない膜−や内部器官等の残っている化石は非常に希れです。)

 この唇は背甲が腹側に折り返った先についており(腹側の一番先端です。)、この後ろに口があいており、触角は唇の側方よりでていました。