底を這う亀の甲羅  「ケロニエロン」



分類:節足動物門 綱 不明 ケロニエロン目ケロニエロン科
時期:デボン紀前期(L.Dev)
主な種:ケロニエロン・カルマリー [Cheloniellon calmani Broili.]


 三葉形類の多くは、世界的にも有名なラーゲルシュテッテン(Lagerstatten,軟体動物までが化石で残っている化石動物群)であるカンブリア紀中期の地層、バージェス頁岩(Burgess shale)より発見されていますが、数少ない例外があります。その中の1つがこのページで紹介しているケロニエロン[Genus Cheloniellon]です。かれらのからだは後背部からみると、八節からなる亀のような甲羅をもっており、これが学名の由来となっています。おそらく彼らは海底表面を滑るように移動し餌をあさっていたと考えられています。