中古住宅のシックハウス問題


I014 

ご質問

中古住宅の購入を検討しています。対象物件は、1993年築の大手プレハブメーカーの商品です。新聞記事などで、大手プレハブメーカーの商品においてシックハウス問題が起きたと報道されていましたが、私が購入しようとしている物件は大丈夫でしょうか。 

回答

シックハウス問題は、大手プレハブメーカーのほとんど全てに共通する問題です。私もいくつかの住宅メーカーの商品でトラブルが生じた事例を聞いております。昨年から急速に各メーカーともに対策が進行し、随分改善されているようですが、まだ完全とはいえない状況だと思われます。 

ただ1993年築の物件であれば、各メーカーが対策を開始する以前なので、1993年当時の化学物質濃度は高かった可能性があります。ただ、この当時の物件をこれから購入されるのであれば、約7年経過していますので、室内の化学物質濃度は低減されていると思います。 

お近くの保健所に問い合わせし、ホルムアルデヒド濃度を測定していただく方法もありますが、築後約7年経過していますので、おそらく数値上は低くでるのではないかと思われます。 

確認していただきたいことは、できれば日中(5時間程度以上)部屋を閉めきった状態にし、その直後に各部屋に入った時に、刺激臭を感じるかどうかです。今の時期は日中気温が上がりますので、確認するには比較的よい時期(5月に質問をいただきました)です。 

その時、ご自身やご家族の気分がすぐれない、あるいは頭痛などの不快感を感じた場合は、購入するのを控えた方がよいと思われます。特にこれまで化学物質に対して過敏に反応する経験をお持ちの場合、少しでも不快感(化学物質の臭いがするなど)を感じた場合は、なおのことです。 

逆に、特に何も不快感を感じない場合は、心配されなくても良いと思われます。多少化学物質の臭いがあっても、不快感とまでは至らず、普通に生活されている方もおられます。どのように感じたのか判断されることは、難しいことかもしれません。判断に迷われることがあれば、ご一報下さい。


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