フローリング床材からの放散物による胎児への影響


I018

ご質問

近々出産予定の妊婦です。改装で床をフローリングにしました。私としては、お腹の赤ちゃんのことが心配です。接着剤の臭いはほぼとれたのですが、胎児や新生児への影響について、データやご意見があれば、よろしくお願いします。

 

ご回答

改装に用いたフローリング床材や使用した接着剤の種類と量によるので難しいお話です。しかし、いくつか注意点をお考えいただければ大丈夫だと思います。

気温が高い夏場なので、一般的に揮発する化学物質の量が多くなります。お子さまの部屋は、できるだけ換気(窓の開放や換気装置など)するようにして下さい。窓を開けていれば、室内の化学物質濃度は、ほとんど外気に近いレベルまで低下します。クーラーで部屋を冷やして室温を下げても、化学物質の揮発量を減らす効果は期待できないうえ、換気にもならないので、クーラーの使用は控えた方が良いと思います。ただし、窓を開ける場合には、交通量の多い道路沿いであれば、自動車の排気ガスが入ってくる可能性がありますので、自動車の排気ガスの臭いが感じられないことをご確認下さい。

また、窓を数時間(日中5時間以上)ほど閉めきった後、部屋に入られた時に、ツンと刺激的な臭いを感じる、あるいは気分が悪くなるようでしたら、臭いが気にならないレベルまで毎日換気を繰り返されることをお薦めします。特に気温が高い夏場にかなりの量の化学物質が揮発しますので、この時期を利用して化学物質を揮発させるほうがよいと思います。このように刺激臭を感じたり気分が悪くなるようでしたら、刺激臭を感じなくなるまで(数ヶ月でしょうか)様子をみてはいかがでしょう。

その他、床に布団を敷いて寝かせるよりは、ベビーベッドで寝かせることをお薦めします。発生源である床からの距離を大きくするためです。


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