中古住宅見学時に感じた眼への刺激 


I020

ご質問

築後4年のお買い得住宅を勧められています。長い間、閉め切られた部屋を開けてもらい、見学したところ、まもなく眼がしみてきました。見学者4人のうち3人までが 眼がしみてしかたありませんでした。壁はクロス張りの住宅でしたが、購入後に健康被害が出るのでは?と案じております。この程度のことはどの住宅でも見られることなのでしょうか?

 

回答

結論から申し上げますと、買い控えた方がよさそうです。長い間、閉め切られた部屋に入り、見学者4人のうち3人までが眼への刺激を感じたということは、室内において、粘膜刺激をともなう汚染物質が高い濃度で存在する可能性が非常に高いと言えます。

内装材(壁、床、扉、天井など)や据付家具などに対して有害化学物質の排出対策を行った住宅では、新築後であっても入居時にこのような刺激を感じることはありません。

現在までの、シックハウス症候群の実態調査に関する状況報告から考えても、このような状況の住宅に入居した後、健康影響が発生する可能性を否定できません。

換気しながら住めば問題ないということは、お考えにならない方がいいです。夏場冷房が使えないばかりか、冬場は閉めきった部屋で暖房しますので、冬場暖房さえも使えない可能性があります。本来快適に生活できるはずの住まいにおいて、室内空気汚染が原因で、このようなことがあってはなりません。

私としては、買い控えることをお薦めいたします。お買い得住宅であることも気がかりです。


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