石油ファンヒーターの臭い


I031

ご質問

石油ファンヒーターを使っていますが しょっちゅう途中で消えて、そのたびに嫌な臭いが出てきます。それを家族全員が吸い込んでいると言う状態が、この一冬続いています。体によくないことはわかっているのですが どのような害があるのか教えてください。

 

回答

臭いのもとは、未燃焼ガス中に含まれるハイドロカーボン(炭化水素)だと思われます。石油ファンヒーターは、灯油を気化装置で気化し、空気と混合して燃焼させます。点火時と消火時には、気化したが燃焼せずに残った未燃焼ガスが発生します。その未燃焼ガスが臭いのもととなります。特に、消火時の方が大量に発生します。

最近の石油ファンヒーターは、点火時や消火時の臭い低減のため、触媒による除去や、燃焼制御装置を取り入れており、ずいぶん臭いの発生量が少なくなりましたが、それでもまだ臭います。

体への影響に関しては、呼吸器系への影響が懸念されます。のど、気管支、肺などの呼吸器系に何らかの違和感を覚えられるのであれば、早めに医師の診察を受ける必要があります。

また基本的には、正常に動作するように改善しなければならないと思います。石油ファンヒーターにこのような症状が発生する原因として、灯油の変質、ヘアースプレーなどのシリコンの付着(ファンヒーター内部の燃焼検知装置)などが考えられます。

一度、石油ファンヒーターの使用説明書に従って点検し、必要があれば修理されてはいかがでしょうか。また、製造元のサービスセンターに点検を依頼する方法もあるかと思います。


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