「プラスティックラップは今後詳しく調査する必要がある」


1999年2月20日

CSN #004

by Peter Barry Chowka

1999年1月13日

 ニューヨーク・タイムズが食品包装用プラスチックラップの安全問題について取り上げた。Marian Burros の記事によれば、食品包装用ラップには内分泌攪乱化学物質(以下環境ホルモン物質)が含まれているものがある。EPA(環境保護庁)は、数千種類の環境ホルモンの疑いのある化学物質についてのスクリーニング調査に乗り出した。

環境ホルモン物質は、乳癌、出生率低下、精子数減少、精神障害などを引き起こす。その一方で、環境ホルモン物質が動物に影響を及ぼす証拠については、継続して積み上げられているが、科学者らは人体への影響については、熱心に討論されているところである。

1998年5月に、Consumers Unionによって出版された報告書によると、ポリ塩化ビニル(PVC)で包装されたチーズ中に含まれている環境ホルモン物質の検出結果を公表した。 

19片のチーズが分析され、その中からポリ塩化ビニル製の食品包装用ラップを使用した7つのチーズから、一貫して高いレベルのDEHA(ジ−2−エチルヘキシルアジペートで、環境ホルモン物質の疑いがあるプラスティック可塑剤)が検出された。その検出レベルは51〜270ppmで平均値は153ppmです。(ヨーロッパ共同体は、食品包装用プラスティックラップから移行するDEHAの規制値を、18ppmとしている。)「この数値はとても大きい。」と環境科学者や消費者団体の食物の安全に関するスペシャリストが述べている。


全文: http://www.naturalhealthvillage.com/newsletter/HL990201/plasticwrap.htm


「住まいの科学情報センター」のメインサイトへ