ドイツの町が毒物の煙に覆われる


1999年3月22日

CSN #017

1999年 3月18日

ニューヨークAP通信

デユイスブルグというドイツの産業都市に住んでいる子供達は、あるリサイクル工場が事故によって発癌物質を含む黒い煙を大気中に排出したため、この木曜日以降は家から外に出ないように警告を受けた。

「月曜日に、ダイオキシンを含むこの煙は、この工場の亜鉛溶鉱炉から排出される煙を操作している時に事故により大気中に排出された。」と北ライン−ウエストファリア州の環境大臣は火曜日に説明した。

「周辺の4,000人の居住者への影響を含めた警告は、最初に

B.U.S金属会社が事故によって有害物質を含む煙が排出されたということを伏せたおいたために遅れた。」と州の環境大臣バーベル・ホエーンは言った。

ダイオキシンは発癌物質と考えられているので、家に帰るときには煙を吸わないようにし、家の中では靴を脱いで、すぐに手を洗うように周辺の居住者は警告を受けた。

この地域の運動場の砂は取り替えられ、緊急用の相談窓口が居住者のために用意される予定である。

ドイツ北西のルール工業地帯を流れる砂地の多いライン川があるこの町の人々は、この事故に怒りをつのらせた。

「火曜日にラジオで警報を聞きました。」とこの工場の近くにある学校の校長エリザベス・ジョーレスは言った。

「連中が今になって清掃しているなんてばかげているわ。子供達は月曜日以降毎日運動場で遊んでいたのよ。」と彼女もうすでに学校の職員が運動場に降り注いだ灰を除去したのだと言った。

「煙の灰を実験レベルで試験し、安全性の評価ができるには、実際には少なくとも金曜日いっぱいかかるだろう。またこの事故によって約1トンの煙が排出された。」と市の職員が説明した。


「住まいの科学情報センター」のメインサイトへ