ヨーロッパのスーパーマーケットは遺伝子操作していない食品を扱うことを約束した 


1999年4月2日

CSN #024

情報源: ENS(1999年3月22日付け)

 

ロンドン322日(ENS)−先週、ヨーロッパの7つのスーパーマーケットチェーンが共同して遺伝子操作(GM)していない食品を扱うための協力を始めると発表した。ヨーロッパユニオン・スーパーマーケット協会ユーロマースのフェルナンダ・フォーはこれに関して次のように語った。

「ヨーロッパ食品小売チェーンによるGM原料や添加物をそのブランドの商品から排除しようという動きは非常に重要はことだ。状況は急速に変化してきており、GM食品に関する議論が大陸中で高まるであろう。我々が2年前この運動を始めた時、GM原料を分離することは不可能だといわれていたが、今ついに可能になったのだ。」

協会にはイギリスのサインズバリーをはじめ、6カ国の小売店が加盟している。サインズバリーによると、消費者の多くはGMフリー食品を選べることを望んでいる。他のヨーロッパの国々のスーパーマーケットチェーンと協力することによって、農場からスーパーマーケットの棚まで、すべての流通経路で品物を追跡し、GM商品の排除を確実なものにできる。更に、農民にもノンGM穀物を作ることを約束させ生産過程も正しく追跡できるようになる。

過去18か月に渡り、サインズバリーはGM原料の商品を減らしてきた。今後今まで対象外であった大豆オイルやレシチンも対象とし、もしGMフリーの保証が得られなかったり代替品がみつからなければ、それらを用いる生産ラインを放棄することになる。さらにミルクや肉もGMフリーの飼料を食べた動物のものにする予定である。 

サインズバリーと協力しているのは、イギリスのマークス・アンド・スペンサー、フランスのキャレフォー、イタリアのエフェルンガ、スイスのミグロス、ベルギーのデルハイズ、アイルランドのスーパーキンである。オランダやドイツの環境グループは自国のスーパーマーケットに、この協会に加盟し同調するよう促している。 

UKプレスによると、イギリスの食品店アイスランドは自社ブランドからGM食品を追放した後売り上げを伸ばしている。この店のGM食品に対する姿勢が国民から支持され、今週9%売り上げが増加したと、オブザーバー紙は報じた。


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