スモッグが子ども達の肺に危険をもたらしている


1999年4月2日

CSN #023

情報源: ENS(1999年3月26日付け))

 

ロサンジェルス(AP)−南カリフォルニアのスモッグの長期間の影響にかんする最近の研究結果によると、汚い空気を吸って育った子どもたちは大人になって肺に害を受けやすいかもしれない。南カリフォルニア大学(USC)の研究者は少女の方が少年より大気汚染により病的影響を受ける危険性の高いことを見つけた。

10年間の研究の途中結果は今日American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine に発表された。科学者はカリフォルニアの12の地域のオゾン、二酸化炭素、空中微粒子、酸性蒸気について調査した。更に4年生から10年生の子どもの肺活量を調べた。子ども達は日常の生活や環境についてアンケートに答え、肺活量を測る機械に息を吹き込むよう求められた。

「オゾンレベルの高い地域に住み、戸外で長時間すごす少年は肺活量が低かった」。この研究のリーダーでUSC医学部予防医学教授ジョン・ピーターは述べた。また外で長時間すごす少女は肺活量の低い割合が高かった。二酸化窒素と微粒子が最も少女に影響を与えているようだ。ピーターによると、なぜ少女のほうがリスクがたきかはよくわからない。彼女達は少年より外で過ごす時間は短く、スモッグに曝されるのは少ないはずである。 

この結果は199394年の1500万ドルの研究の最初の年に得られた。研究者は子ども達を高校生まで追跡し続けより包括的結果は2003年に得られるであろう。


[HOME]