医療用輸液システムから塩ビを排除


1999年4月27日

CSN #041

情報源:1999年 4月 7日、ニューヨークタイムズ

 

医療用輸液システム(IVシステム)の多くは塩ビ樹脂製であるが、脱塩ビの動きが活発になってきた。このニュースはその一端を示している。 

医療用輸液システム(IVシステム)最大手のバクスター・インターナショナル社は、塩ビを用いないプラスティック製輸液バッグやチューブを開発することに同意した。動物実験では塩ビ製輸液バッグから溶出するフタル酸エステル類の影響が確認されているが、人体への影響については未知数である。しかし、アボット研究所などの大手メーカーは、脱塩ビ製品を開発中である。代替材料は主に、ポリプロピレン/ポリエチレンの共重合体を用いている。そのため、フタル酸エステルなどの人体に有害と疑われている化学物質の溶出はないと言われている。


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