世界環境デー:World Environment Day


200164

CSN #189

200165日は、世界環境デー(World Environment Day)です。世界環境デーは、1972年の国連人間環境会議(ストックホルム会議)の開催を記念して、第27回国連総会(UNGA)で制定された記念日で、この時の総会で国連環境計画(UNEP)が設立されています[1]。世界環境デーでは、環境に関する関心と行動が高まり、より良い方向へと世界中の国々が活動するよう求め、世界中でイベントが開催されます。また、日本では6月を環境月間とし、国や各自治体がさまざまなイベントを展開していきます。

今年のホスト国は、イタリアのトリノとキューバのハバナで、世界環境デーのテーマは、「生命をワールド・ワイド・ウェブ(WWW)でつなぐ:Connect with the World Wide Web of Lifeとなっています。このテーマは、私たちが可能な限りあらゆる手段を用い、私たち自身と地球上の全ての生命をつなぐ必要性を示しています。そしてこのつながりは、現代の技術、伝統的手段、あるいは個々人や組織が手をつなぎ合わせて参加することによって、達成できるとしています[1]

UNEPのラウス・テプファー(Klaus Toepfer)事務局長は、「今年のテーマは、人類の未来は、食物・水・空気・薬・建材・特にヒューマン・スピリットの大切な源である美しさを私たちに提供する、植物・動物・地球の生態系で織り成されているということを、地球上の全ての生き物に気付かせる重要なメッセージを送る。」[1]と述べています。

また、世界環境デー(WED)の間に、「ミレニアム・アセスメント:Millennium Assessment」というタイトルの新しい科学的調査がトリノで初公開されます。これは、国連の協力のもと、世界的な環境問題に対する情報や解決策を提供する世界資源研究所(WRI)[2]によってコーディネートされた調査です。ミレニアム・アセスメントは、地球上の植物・動物・生態系への脅威に関する私たちの認識のギャップを埋めるために、科学者/エキスパート/NGO間の先例のないネットワークをもたらすとされています。

最後に、世界環境デー(WED)に対するアナン(Annan)国連事務局長のメッセージから要点を抜粋して以下に紹介します[1]

Author: Kenichi Azuma

<参考文献>

[1] United Nations Environment Programme (UNEP), Connect with the World Wide Web of Life”,World Environment Day 5 June 2001
http://www.unep.org/wed/

[2] World Resources Institute (WRI)
http://www.wri.org/


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