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今回の収録作品は上記の通りです。( Comic トム連載 )
尚、『 彗星王 羅喉編 (その一・その二) 』 は 『 羅喉編 』 に ● 加筆修正 ●
今回はやはり時間が無かったと思われる 『 彗星王 羅喉編 』に
P47が全部新作描き下ろしで、'86のハレー彗星と当時総理大臣
このページを描き下ろした事により、以降の『 羅喉編 (その一)』
この影響でP55右肩の 羅喉羅阿修羅王 の画が少し左へ移動。
続いてP59中段の新幹線の向きが逆に変更されている。
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※ついでだが、この1ページ描き下しのおかげで『 羅喉編 (その二) 』の扉画が未収録になってしまった。 コアなファンは「 トム'95.12月号 」を入手しておくべし。その他では『 佐用姫の河 』 P5左肩の魚影のコマが初出時とは異なり、新しく描き直されています。
読み所としては、やはり誰かさんへの力作オマージュ『 彗星王 』でしょう。星野氏の手による”徐福伝説現代考”を 堪能しましょう。それに織田信長を”酒呑童子”に見立てた『 酒呑童子異聞 』も読み応えがありました。 ラストの御大の 「 逢魔が時か・・・ 」などキマってる。
自然の怒りを鎮めるには、やはり いにしえよりの人身御供なのか。悲しいラストの 『 佐用姫の河 』。
え?「シンデレラ物語」ってこんなに恐い話だったの? げに恐ろしきは女の執念。 『 瓜子姫殺人事件 』。
時事ネタの狂牛病を取り入れたものの、コミック化するまでに香港が中国に返還されてしまった 『 牛王の訪来 』。
お約束の美人助手の失神シーンもあります。( しかし役に立っているのか、この助手は?)
などなど、今回も御大の行く先々に起こる怪奇現象・珍現象・自然災害といつもの様に期待通りやってくれてます。
周りの人々巻き込んで、はたから見れば迷惑千万この上無し。けれども、んなこたぁ気にせずに、
我が道ひたすら突き進む。いいぞ、御大。行け行けGOGO! 宗像教授は今日も行く。(笑)
『 佐用姫の河 』P5下の、川を俯瞰でとらえたコマと『 酒呑童子異聞 』P239の明智光秀一行が本能寺を 目指すコマが、初出時の画をパソコンで取り込まれて出力し直されている。なぜだろう。何か意味あるのかな? 見た目汚くなってる様に思えるんだけれど。(^^;
その他にも、スクリーントーン代わりのCGを、新たに張り込んだコマは多数あります。
最後に、唯一フキダシの変更があったのは P61の新幹線のコマで、初出時には大阪駅に到着していた新幹線が、 コミック版ではちゃんと新大阪駅に変わっている。でも新幹線が新大阪駅ではなく大阪駅に停車してくれたら 都心に近いし どんなに便利だろうか。日本中のビジネスマンをはじめ ほとんどの大阪人がそう思っているに違いない。( 推測 )
※『 彗星王 』については、星野氏自ら諸星氏の「 暗黒神話 」のオマージュとして描いたと言っているように、 類似点が数多く見受けられます。何個あるのか探してみるのも一興かも。