『コドク・エクスペリメント第1巻』 H12.2.29発売!
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崩壊した惑星から"あいつ"はやって来た!
人類が遭遇する"宇宙最強の生物"それは「蠱毒実験」の成果なのか!?
星野之宣氏が満を持して放つ 5年振りの「宇宙SF」!!
○『 コドク・エクスペリメント第1巻 』 ○ \850(税別)ソニーマガジンズ
ISBN4-8401-0018-7 C0179
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★☆★☆ 初出情報 ☆★☆★
●『 コドク・エクスペリメント 』● 「コミック バーズ」連載
ソニーマガジンズ
・ 「プロローグ編」 8p '99年 8月号
・ 「VOL.1」 (カラー4P)50p '99年10月号
・ 「VOL.2」 50p '99年11月号
・ 「VOL.3」 50p '99年12月号
・ 「VOL.4」 50p '00年 1月号
・ 「VOL.5」 50p '00年 2月号
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※ 「プロローグ編」に10Pの加筆が施され、初出の「VOL.1」と併せて単行本の「Vol.1」が形成されています。
よって単行本には「プロローグ編」はありません。
なお、初出「VOL.1」のカラーページは、「プロローグ編」手前のトップ位置に単行本では移行しています。
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● 作品紹介 ●
- 「Vol.1」
:東洋に伝わる最強の毒、「蠱毒」。"惑星デロンガVアルファ"に一隻の宇宙船が降り立つ。乗員が口にする「コドク実験(エクスペリメント)」とは?だがバグレス中尉の陰謀と急激な惑星変動により置き去りにされるキャノン伍長たち。「実験」は失敗したのか!? 時は流れ20年後、惑星の最後を見届けた調査隊が発見した謎の物体は?
- 「Vol.2」
:生態反応を示した謎の物体が突然、殺戮を繰り返す殺人生物へと変貌した!たちまち調査船オルガネラはパニック状態に!宇宙軍より派遣された"イニシャル"の兵士ガイ達は果たして"そいつ"を撃退できるのか!
- 「Vol.3」
:軍艦ペンドラゴンを待つ間、輸送艇に避難するオルガネラの乗員達。だが"あいつ"はそこに居た!船を破壊されたガイ達は援軍の到着まで持ちこたえる事が出来るのか!? 一方、バグレス准将が乗船したペンドラゴンにも一大異変が!!
- 「Vol.4」
:調査船オルガネラの重力炉区画を隔離して、"あいつ"をおびき寄せる作戦に出たガイ達。果して重力のオリに"あいつ"を捕らえる事が出来るのか!また全員脱出は可能なのか?そしてベクターが取った行動は!
- 「Vol.5」
:命懸けで軍艦ペンドラゴンに乗り移ったガイ達が見たのものは、「デロンガ」と名づけられた"あいつ"の分身と戦う兵士達だった!一人冷静なバグレスが投入する秘密兵器"アヴァロン"とは?そして"あいつ"の本体は一体どこに潜むのか!?
● 加筆修正 ●
●雑誌発表された「プロローグ編」は、新しい試みとして原稿の全てをPCでデジタル処理したものをMOで編集部に送られたそうです。
だがこれは結果的には裏目に出てしまったようで、編集部(印刷所)のPCソフト若しくはプリンターとの互換がうまく行かず、
掲載されたものはフキダシ位置がずれている箇所があったり、全体に印刷がかすれ気味で見づらいものになってしまった。実に不運極まりない。
残念な結果に終ってしまった感はあるが、いずれはこう言った形式がマンガ入稿の主流になっていくに違いない。
星野先生の先見の明はさすがである。今回は時期尚早だったのかどうか・・・。 この「プロローグ編」のみで終わってしまった試みは、
言わば、星野先生自身の「実験(エクスペリメント)」だったと言えるでしょう。
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『 描き下ろし P12-P21 』
まず初出の「プロローグ編」に当たる部分(24Pまで)には、惑星へ降り立つ前のバグレスとキャノンのやり取りなどが新しく描き下ろされている。
これにより、あっと言う間に出番が無くなったキャノン伍長を始めとする兵士達の人間関係に深みが出たと言えるでしょう。
またバグレスのセリフも一部修正され、初出の惑星置き去りが「事故」からバグレスのちょっとした「陰謀」に変わっている。
これは描き下ろされた冒頭のバグレスのモノローグの部分に掛かる言葉となっています。
もちろん、発表されていた部分も初出の「プロローグ編」より遥かに印刷が奇麗です。ああ、うっとり。
でも出来れば冒頭部分をもっともっと描き下ろして欲しかった。まずもって設定されている世界観がわからない。
いつなのか、どんな世界なのか。むろんこれらはこれから明らかになっていくのかもしれないが最初の方にあった方が良いに決まっている。
頃合いを見計らって入れられるのかもしれないが、ストーリー優先でもうこれだけ話が進んでしまっている以上は、
世界観の説明を挿入するのは当分の間難しいかもしれない。これは、初出の順では「プロローグ編」の次に発表された、
「VOL.1」の"蟲毒"の説明をコミックスでは一番最初に持ってきている事でも証明されてしまっていると思われる。
(ま、カラーと言う事もありますけど)
しかし、出版社とのページの兼ね合いも有るでしょうし、何より描き下ろし部分を描かれていた期間が余り無かったようにも思えます。
あれこれと要因を探ると余波がこちらにも来そうなので(何せ一大イベントをして頂きましたので)あんまり言うのは止めておこう。^^;(センセ、すいません!)
なお、カラーページのCGペイントですが、今までカラー原稿では筆塗りとの併用で行われていたものを、
今回初めてフルCGペイントを施こされたとの事です。(因みに、事前のカラー原稿は『宗像教授伝奇考:第五集の[西遊将門伝]』)
そのグラデーションを多用したカラーページは、今まで発表されてきたCGカラーものに比べ余りに美しく特筆に値する!
時間優先でCGペイントを採用していると言われていますが、幾多の期間を経て新境地を開拓されたようです。
今後とも更なる発展を期して止みません。
『 加筆部分 』
・「機関員ナガイ関連 」 P114-P119
星野MLのスーパースター(?)機関員ナガイの活躍シーンには、前の殺り方ではちょっと物足りなかったのか、
デロンガに殺られる際の新たな中割のコマを見せてくれている。心憎いまでのサービス精神旺盛な星野先生の加筆である。良かったねぇ、永○君。^^)
この事により、彼はまた親戚一同に配るため、10冊ほど買い込まなくてはならないだろう。ご苦労様。(笑)
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