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『ブルー・ワールド4巻』 H10.4.23発売

『ブルー・ワールド4巻』発売中!物語は完結ヘ!

    『ブルー・ワールド4巻』

 平成 10年4月23日 発売。\830。講談社


 

☆☆☆ 初出情報 ☆☆☆

●第24話 『 暴走 』 The Reckless running    
                          32P '97/4月号
●第25話 『 翼 』 The Wing             
                          32P '97/5月号
●第26話 『 メッセージ 』 The Message      
                          32P '97/6月号
●第27話 『 グロック 』 The Lieutenant Grock  
                          16P '97/7月号
●第28話 『 激流の果て 』 The End of torrent  
                          32P '97/8月号
●第29話 『 再会 』 The Meeting again      
                          32P '97/9月号
●最終話 『 大団円 』 The End           
                           46P '97/10月号


            :『 月刊アフタヌーン 』連載作品。講談社刊

最終話 『 大団円 』”The End ”は初出時は32Pでしたが、コミックス化するにあたって 14P加筆されています。

遥かなるロスト・ワールドでの冒険の旅。ここに堂々の完結!


blue world4



作品紹介

  • グロックの放った火で暴走する恐竜。グロックそれにジーン達はそれを利用して大移動を図る。『 暴走 』。   
  • 翼竜をハングライダー代わりにして空からの移動を試みるジーン達。果してうまくいくのか。『 翼 』。   
  • 苦労しながらも空の移動を続けるジーン達に現代から救援のモールス信号が!『 メッセージ 』。   
  • グロックに出し抜かれまいと懸命の一行に恵みの雨が。ジーン達は筏での移動を決意する。『 グロック 』。   
  • 大陸を突き抜け海へと達した一行。ブルーホールは目前だ。だがその時グロックの奇襲が!『 激流の果て 』。   
  • ついに現代から救援が!しかし先に還るパット達に危機が迫る。かたや海に落ちたジーンは!?『 再会 』
  • 最後の雌雄を決するジーンとグロック。勝利はどちらに!急展開の大終焉!『 大団円 』

作品考察

− さて、遠大な話もとうとう完結してしまいましたね。では以下にちょっとばかり考察などを。−

『 恐竜の巻 』

 恐竜をタクシー代わりに使ったり、ハングライダーにしたりと少々ニヤリとさせてくれますが、(あ、いやいやグッドアイデアですよ) ちゃんと恐竜に料金払いなさいよって無理な話か(笑)。恐竜も競馬の馬みたいにぶっ倒れるまで走り続けるものなのだろうか。 それにしても1日半まるまる走り続けるとはもの凄い。1000キロって東京−大阪を往復する距離だよなぁ。

『 グロックの巻 』

 この巻、と言うより物語の後半はグロックが主役だ。味方だと心強い事この上ないけど、敵に回すとこんなに恐ろしい奴もいない。

 けれども結構凡ミスが多いんですな、このグロックさんは。

 まずジャングルに火を放って、人質を取るなどハデな裏切りで一行と袂を分かつんですけど、後々苦労する事を考えたらそんな事しなくても、何気なく一行の元に戻って マシンガンを乱射すれば済むんじゃないの。後はのんびりブルーホールへ向かえばいい。

 そのマシンガン。彼は撃ちまくっているんだけどなかなか当たらないんだな、これが。まあ、翼竜ハングライダーからの射撃とは言え ちょっと当たらなさすぎだ。マガジンもあれだと10倉くらいは使ってるよ。こんだけ撃ちまくって当たったのはパリスとハリーだけ。 これじゃアメリカ海兵隊エリートの名が泣くぜ。

 だがしかし、そのしつこさたるやなかなかのもので、ジーン達のほんの一瞬の隙を狙って襲いかかってくる。 彼らに充分な休養を与えようとしない。特に精神的な面における圧迫感はさすがだ。 ここらへんはアメリカ海兵隊の面目躍如と言ったところかな。

 最後の最後までグロック君の追撃の手は止みません。ジーンは絶体絶命の大ピンチ!しかし教授たちとの連携プレイで ついに命運尽きたグロックは海へドボン。やれやれやっとカタがついた、後は現代からの救援を待つのみ。と ホッと一息ついているジーン達のところへまたも出ましたグロックさん。余りのしつこさに、こいつターミネーターか? と思うほどだ。
 でも良く見ると魚竜に食われてるんだよね。しかしすでにライフルで背中に3発食らって、ジーンにうれしい?ヘッドシザースかけて貰って 首の骨が折れてる?のに、まぁ、元気にせっせとナイフで抵抗している所なんかタフだねぇ。殺しても死なないとはこんな男の事に違いない。 何だかあの魚竜も倒されそうな気がする。いや、この男なら絶対に倒して生き延びているに違いない。

 続編が描かれるなら、主役の座はもう決まったな。星野さん描きますか?(笑)

『 ブルーホールの巻 』

 最終話でパット博士?が語った「ブルーホール理論」はホントかよーの世界ですけど、誰も見た事無いので良しとしましょう。 なる程そう仮定すればブルーホールで繋がった過去の世界は、現代世界がどれだけ過ぎようと 繋がった時はまた切れた時代に繋がり、その時だけ時間経過が同時進行するので、結果的にどんどん遅れて行く世界になる。まさに”失われた世界” ロスト・ワールドですね。

 でもブルーホールって一体何だろう。タイム・スリップへの扉?昔あったドラマのタイム・トンネルのようなもの? 前作『ブルーホール』で初登場しましたけど、実はありとあらゆる星野作品の中にすでに登場しているのです。 それは星野氏の夢の実現道具であり理論です。しいて言えばドラエモンのポケットってとこでしょうか(笑)。その原理は星野氏のみぞ知る。ですね。


加筆修正

 『 絵画編 』
  • P2-3 ジャングルがもっと燃えている様に煙のハイライトを描き込み。
  • P5 下。ジーン一行のシルエットを描き入れ。
  • P7 右下。「こんな暗い森を」との事なので奥の森を描き込み、更にアミで暗くしています。
  • P14 右上。マージーのお腹の線を描き入れ。忘れてたんでしょう。
  • P15 ジャングルがもっと燃えている様に煙のハイライトを描き込み。恐竜もCGペイント処理。
  • P17 中左。コマ全体に張られていたトーンを削って、グロックに躍動感を付けている。
  • P22 手前に居た小さい恐竜2匹が、煙のハイライトで消されている。なぜ?
  • P23 上。楕円の夕日?があったのが消されている。
  • P24 右下。左肩の葉っぱのシルエットを描き入れ。
  • P37 右上。背景を描き入れ。
  • P153 上。小さかった筏が拡大され合成されている。背景はそのまま。それにしてもちょっと汚なすぎ。 もうちょっと何とかならなかったんでしょうか?星野センセ。
  • P200 中右。パットの鼻を描き入れ。
  • P202 右上のコマを除き描き下ろし。ただし右下ジーンと教授は初出の左上コマに手を加えた反転画を使用。
  • P203 上のコマを除き描き下ろし。
  • P204 上の見開きコマにあったフキダシをカット、ヘリと中左のパットのヘルメットを描き入れ。乾杯を缶ビールからコップに変更。 右下ジーンは描き下ろしで初出時のビールを飲む教授はカット。初出は左下ジーンと同一のコマを形成していた。
  • P205 上の見開きコマにあったフキダシをカット。隠れていた恐竜頭部を描き足し。下3コマ全て描き下ろし。
  • P206 上。初出の恐竜をコマごと反転使用。ただしジーンの捨てたバンダナを空中に描き加えている。 下のヘリのコマは描き下ろし。
  • P207-P213 全て描き下ろし。
  • P214 右上は描き下ろし。左上シミターとパーシーを描き加え。中左ヘルメットのバイザーをカット。 それにジーンのバンダナはもう捨てているので、これ以降の初出を使用したジーンのバンダナはホワイト修正される。
  • P215-P216 上と右のコマ描き下ろし。左2コマは背景を潜水艦内に描き替え、初出はヘリ内だった。
  • P217 下。描き下ろし。
  • P218-P222 全て描き下ろし。
 『 セリフ・効果音編 』
  • P2 『ゴオオオオ』と燃えてる様を描き入れ。
  • P9 下。『グオオオ』が『グオオオオオオオ』と、もっと燃えてる様に描き足し。
  • P19 右下。『ザ』を『ザッ』に変更。
  • P31 中左。「焚き火」を「焚火」に変更。
  • P202 右上。「また会えると信じてた。12年間ずうっと」を「間に合った!本当に奇跡だわ」に変更。
  • P204 中左。ビールで乾杯だったがコップに変更したので『カン』の擬音は消されている。
  • P215 左下。「・・・戻れるということなの?」の最後を「・・・なの!」に変更。推測が確信に変わっている。
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※上の加筆修正は文字だけだと何だか解りづらいですね。両方の絵が使えれば手っ取り早いんですが、 そうも行きませんしねぇ...


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