● 作品考察 ●
『 恐竜の巻 』
恐竜をタクシー代わりに使ったり、ハングライダーにしたりと少々ニヤリとさせてくれますが、(あ、いやいやグッドアイデアですよ)
ちゃんと恐竜に料金払いなさいよって無理な話か(笑)。恐竜も競馬の馬みたいにぶっ倒れるまで走り続けるものなのだろうか。
それにしても1日半まるまる走り続けるとはもの凄い。1000キロって東京−大阪を往復する距離だよなぁ。
『 グロックの巻 』
この巻、と言うより物語の後半はグロックが主役だ。味方だと心強い事この上ないけど、敵に回すとこんなに恐ろしい奴もいない。
けれども結構凡ミスが多いんですな、このグロックさんは。
まずジャングルに火を放って、人質を取るなどハデな裏切りで一行と袂を分かつんですけど、後々苦労する事を考えたらそんな事しなくても、何気なく一行の元に戻って
マシンガンを乱射すれば済むんじゃないの。後はのんびりブルーホールへ向かえばいい。
そのマシンガン。彼は撃ちまくっているんだけどなかなか当たらないんだな、これが。まあ、翼竜ハングライダーからの射撃とは言え
ちょっと当たらなさすぎだ。マガジンもあれだと10倉くらいは使ってるよ。こんだけ撃ちまくって当たったのはパリスとハリーだけ。
これじゃアメリカ海兵隊エリートの名が泣くぜ。
だがしかし、そのしつこさたるやなかなかのもので、ジーン達のほんの一瞬の隙を狙って襲いかかってくる。
彼らに充分な休養を与えようとしない。特に精神的な面における圧迫感はさすがだ。
ここらへんはアメリカ海兵隊の面目躍如と言ったところかな。
最後の最後までグロック君の追撃の手は止みません。ジーンは絶体絶命の大ピンチ!しかし教授たちとの連携プレイで
ついに命運尽きたグロックは海へドボン。やれやれやっとカタがついた、後は現代からの救援を待つのみ。と
ホッと一息ついているジーン達のところへまたも出ましたグロックさん。余りのしつこさに、こいつターミネーターか?
と思うほどだ。
続編が描かれるなら、主役の座はもう決まったな。星野さん描きますか?(笑)
『 ブルーホールの巻 』
最終話でパット博士?が語った「ブルーホール理論」はホントかよーの世界ですけど、誰も見た事無いので良しとしましょう。
なる程そう仮定すればブルーホールで繋がった過去の世界は、現代世界がどれだけ過ぎようと
繋がった時はまた切れた時代に繋がり、その時だけ時間経過が同時進行するので、結果的にどんどん遅れて行く世界になる。まさに”失われた世界”
ロスト・ワールドですね。
でもブルーホールって一体何だろう。タイム・スリップへの扉?昔あったドラマのタイム・トンネルのようなもの?
前作『ブルーホール』で初登場しましたけど、実はありとあらゆる星野作品の中にすでに登場しているのです。
それは星野氏の夢の実現道具であり理論です。しいて言えばドラエモンのポケットってとこでしょうか(笑)。その原理は星野氏のみぞ知る。ですね。
● 加筆修正 ● 『 絵画編 』
※上の加筆修正は文字だけだと何だか解りづらいですね。両方の絵が使えれば手っ取り早いんですが、 そうも行きませんしねぇ... |