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『巨人たちの伝説:MF文庫版』 H12.1.7発売!

『巨人たちの伝説:MF文庫版』メディア ファクトリーより 発売中!書店へ急げ!!

西暦1982年、地球は第五氷河期に喘いでいた。「太陽の光を!」
遥か古のタイタン人の意志を引き継ぐかのように、木星爆発計画が遂行される。

○『 巨人たちの伝説:MF文庫版 』 ○ \590(税別)メディアファクトリー ISBN4-8401-0018-7 C0179


☆★☆★☆  初出情報  ☆★☆★☆

●『 巨人たちの伝説 』     「週刊少年ジャンプ」連載・集英社
              
 ・ 「地獄の穴タイタン」       (カラー 1P) 31p '77年42号
 ・ 「燃える第五惑星」                31p '77年43号
 ・ 「極基地(ポールベース)」            31p '77年44号
 ・ 「プロメテウスの神話」              31p '77年45号
 ・ 「地球砲計画(アースガンプラン)」       31p '77年46号
 ・ 「コンピューター・パンドーラ」          31p '77年47号
 ・ 「巨人への道」                   31p '77年48号

●『太陽惑星イカルス』        (カラー 1P) 46p '75年38号

※ 文庫版には上記青文字で記した二つの目次タイトルがつけられています。
『 巨人たちの伝説 』『太陽惑星イカルス』は共に「週刊少年ジャンプ」に掲載されました。


巨人たちの伝説MF文庫

★ 英訳タイトル中の『Le(j)end of Giants』の(j)は g の誤字で、星野先生ではなく編集サイドのミスによるものです。

作品紹介

『 巨人たちの伝説 』 ※初出誌タイトルに準じて紹介しています。

  • 6万年前の第四氷河期を乗り切ろうとする巨人種族タイタン人は、超能力で新しい太陽を造ろうとしていた。「地獄の穴タイタン」
  • だが計画は失敗。冷え行く地球。幻の"燃える第五惑星"の残骸を残してタイタン人は滅びの道を歩むのか。「燃える第五惑星」
  • 現代を襲う第五氷河期を打破する為、極基地に野武たち"選ばれた者"が集結した。その計画とは!?「極基地(ポールベース)」
  • 木星を爆発させて第二の太陽を造る!奇しくも人類は6万年前の巨人たちの道を歩もうとしているのか!?「プロメテウスの神話」
  • 極基地は大地軸孔より宇宙微塵を造り出す!木星へ突入する宇宙微塵。爆発は目前だが・・・「地球砲計画(アースガンプラン)」
  • ゴーリの裏切りにより管制を失うプロメテウス。不安定な木星を前に野武とボリスが取った手は!?「コンピューター・パンドーラ」
  • 地球を救う為ラストチャンスに望みを賭ける野武!「GOOD LUCK!」 果して木星爆発計画は成功するのか!!「巨人への道」
『太陽惑星イカルス』
  • 命を賭して氷河期状態の地球を救う伊賀中佐。その刹那、太陽を回る惑星イカルスの不思議な力が・・・。「太陽惑星イカロス」

インターネットサイン会

縁とは奇なもの妙なもの。思えば何がきっかけだったのだろう。

「星野之宣メーリングリスト」は星野先生のファンクラブでも後援会でもない。 ただ単にネット上の星野ファンが集まり情報交換をしているバーチャルな"場所"だ。 しいて言えば"星野ファンのネット集会場"と言ったところか。 自分では"星野ファンの遊び場"と思っている。もちろん公認を頂いているわけでもなく、 多くの方がそうであるように、想い余って、先生には無断で勝手に始めたものです。 「諸星大二郎メーリングリスト」から派生した兄弟MLと言う状態で開設した当初は、 一週間一つも投稿が無い事などザラの、小さな小さなメーリングリストでした。 それが今はメーリングリストの皆さんへと、 星野先生からサイン色紙を頂けると言った恩恵に授かる事が出来てしまっているのだ。 それも物凄い人数分をである。どうも信じられないような出来事が次から次のように起る。 これは夢なんじゃないだろうかと、ふと思ってしまう時があります。

世の中にマンガ家のメーリングリストは数あれど、ただのメーリングリストのファンたちに ここまでしてして下さるマンガ家の先生などそうはいないであろう。 インターネットを介したサイン会など前代未聞、業界でも聞いた事が無いという。しかし、 星野先生はして下さった。ただのファンの我々に。ファン冥利に尽きるとはこのような時に使う言葉なのだ! もちろん、ここに至るまでには幾多の経緯があったからこそなのですけど、 それとて先に書いたように夢のような出来事ばかりなのである。私事で恐縮ですけれど、 結婚祝いに直筆色紙を頂いた時は、正直「生きてて良かった」と思ったが、 今回の色紙を手にされた沢山のメンバーの方にもこの気持ちはお解り頂けると思う。 おお!私は今、何度目かの猛烈な感動をしている!

『かつては時間との戦いの、必死のペンで生まれたキャラクターたち…』と先生は言う。作品を見る限り、 そんな事は微塵にも感じさせない事はファンならすでにご存知であろうが、 これらの色紙たちにはその集大成とも言える、文字通り"星野キャラクターワールド"があまねく展開している。 『自分のキャラを模写するはめに』とも言われてはいるが、 限りなくその作品のその時のペンタッチに近づけてそれぞれを描いて下さったのは一見して明らかで、 新旧取り合わせたそれらを眺めていると、何だか星野作品の歴史を一気に垣間見たような気がしてくる。 そしてそれらは新しく描かれたはずなのに、まるでその掲載時にすでに描かれていたかのような錯覚に陥らせてくれる。 もちろん単なる模写などにはなってはいないのは言うまでもない。 さながら「別バージョン」「OUT TAKES」と言った様相を呈しているのだ。

ここまで書けば勘の良い方はすでにお気づきであろう。 この『巨人たちの伝説』の"あとがき"に書かれたインターネットのとあるファンとは、 実は我々「星野之宣メーリングリスト」のメンバーの事で、自分達の事がこうして先生の言葉として活字になっているのは、 とても感慨深くファンとしては非常に嬉しいものです。以前に、『コドク・エクスペリメント』を連載している 「コミックバーズ」の作者コメントで取り上げてもらった時とはまた違った嬉しさがありました。 『砂漠の女王』で熱砂の国に惹かれ砂漠を放浪されたファンや、 これまた『砂漠の女王』で早々とゼノビアへの転生を言い当て、 短いインターバルで続けて描こうと思っていた先生の気勢を削いでしまった罪作りな?姉妹のファンも、 はたまたUFOに囚われの身となり宇宙旅行をされたファン?も、どう言った形であれ先生の"あとがき"に登場させて貰って嬉しかったに違いない。 こんなにファン想いの素晴らしい星野先生のファンでいる事を、我々は胸を張って自慢していきたい。これからもずっと。 「インターネットサイン会」と言う、その特異で奇妙なサイン会の先駆を成した星野之宣先生に最大の賛辞を送らせて頂きます。 それと同時に、この歴史的なイベントに微力ながらもお手伝い出来た事を大変幸せに思っている次第です。

しかしである。
思えば何がきっかけだったのだろう。

メーリングリストを作った事。ファン同士での結婚の事。友人たちが星野先生に祝辞依頼をしてくれた事。皆で星野邸へ伺った事など、 その全部がそうと言える。でも一番のそれは、少年ジャンプで、あの『はるかなる朝』を読んだ時から自分の中ではすでに始まっていたのだろう。
たぶん。きっと…。




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