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韓国の「日本大衆文化開放」の欺瞞

 韓国の金大中大統領は「文化鎖国をする国は滅びる」として日本文化開放論を展開し、意気揚々と帰っていきました。10月18日の産経新聞では、「高まる日本映画解禁の期待」、「上映権獲得狙い韓国映画界過熱」と言う記事で韓国民の間で日本映画への期待と人気が高まっていることが報じられています。

 ところが、10月20日の韓国政府の発表を報じる産経新聞(10月21日)によれば「映画は国際映画際の受賞作品や日韓合作映画、日本人俳優が出演している韓国監督作品に限定され、年間、上映される映画は当面十本前後とみられる。具体的な計画は今後日本側と構成する『日韓文化交流競技会』(仮称)で協議される」とのことで、「条件を限定するなど、開放分野が比較的小規模になることは否めないが、申楽均・文化観光相は『過去の両国の不幸な歴史に関係が少なく、文化的な価値が高い分野を優先させた』と説明している」とのことです。何のことはない今までと基本的に言っていることは同じではないですか。相変わらず「過去の不幸な歴史」を口実にした制限を続けることを明らかにしているのです。

 日本文化の解禁はなぜ即時、全面的ではないのでしょう。まだまだ謝り方が足りないのでしょうか。それとも本音は解禁したくないからなのでしょうか。あるいは経済的な理由からなのでしょうか。経済的な理由であれば日本の映画だけを制限する必要はないはずです。我々は一部が解禁されたという事実よりも、なお、引き続き日本文化の禁止、制限が続くということを理解をしなければいけないと思います。

 それに、自国の国内問題をなぜ日本人を交えた「日韓文化交流共同協議会」で協議する必要があるのでしょうか。この協議会で日本人は何をするのでしょうか。見返りに日本で韓国映画を上映する約束でもするのでしょうか。韓国人の異常な日本映画選別作業に日本人がつき合う必要は全くないと思います。あくまで選別排除したければ韓国人だけですればいいことです。

 韓国人の日本大衆文化規制は日本に対する劣等感と、その裏返しである誇大妄想感情の産物です。韓国人の国民性が変わらなければ、そう簡単にはなくならないと思います。

平成10年10月27日     ご意見・ご感想は   こちらへ     トップへ戻る     D目次へ