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数百年に及ぶ、佐渡金山の全体の歴史佐渡金山 - Wikipedia )から見れば、ほんの一時期(約6年間)の「朝鮮人の出稼ぎ労働」などは、無視できるほどの存在でしかない

 毎日新聞は「韓国外相『生稲氏の参拝報道なくても不参加』 佐渡金山追悼式巡り」と言う見出しで、次の様に報じていました。
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韓国外相「生稲氏の参拝報道なくても不参加」 佐渡金山追悼式巡り
毎日新聞 によるストーリー • 11 時間 • 読み終わるまで 1 分
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労働者を追悼し献花する新潟県佐渡市の渡辺竜五市長(右)ら
=同市のあいかわ開発総合センターで2024年11月24日、中津川甫撮影

 韓国政府が新潟県佐渡市で開かれた世界文化遺産「佐渡島の金山」追悼式への参加を見送ったことを巡り、韓国の趙兌烈(チョテヨル)外相は28日、国会の委員会で、追悼式に出席した生稲晃子外務政務官が過去に靖国神社を参拝したとするメディアの誤報が不参加決定の「考慮事項ではあったが、報道がなくても不参加を決めたはずだ」と述べた。

 韓国政府は不参加決定は追悼の辞の内容などが世界遺産登録に賛成するに当たって日本と合意していた水準に満たないためだったとしている。趙氏は委員会で、「合意精神を傷つける追悼式になってはならないと厳しい協議を行ったが、両国間の隔たりは縮まらなかった」と説明した。

 協議で韓国側の意見を反映できず欠席に至ったことに、「外相として責任を痛感している」と述べた。来年以降の追悼式については、日本に対し「真摯(しんし)な追悼式を開催できるよう促していく」とした。

 佐渡金山の登録を巡っては、日韓両政府が7月に、朝鮮半島出身労働者に関する歴史を含む「全体の歴史」を現地の展示に反映することで大筋合意していた。だが、展示で「強制労働」の言葉は使わないことなどに対し、韓国国内からは批判の声が出ていた。追悼式での生稲氏の追悼文にもそうした言葉がないとして、韓国メディアは「追悼の意が感じられない」などと非難している。

 韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)政権は支持率が20%前後と低水準で、求心力は落ちている。韓国政府が今回、追悼式を欠席し、日本に対して強硬姿勢を取ったことについては、政界や世論から評価する声が出ており、軌道修正は困難だとみられる。【ソウル日下部元美】
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 韓国外相が佐渡金山追悼式について、「生稲氏の参拝報道なくても不参加」と明言しましたが、それまでの日本側の報道(対応)は暗に過去の生稲政務官の靖国神社訪問を問題視するもので、韓国側の具体的な行動(発言)に対する対応ではなく、日本側の独り相撲と言うべき展開でした。

 その後共同通信の誤報が発覚し、外見上は共同通信の「誤報」批判となりましたが、それが間接的には“靖国参拝”問題視“非行”視に繋がるものであることに変わりは有りませんでした。
 
 韓国側の「不参加」を生稲政務官の“靖国神社訪問”と結びつけて大騒ぎした事実は、“訪問”が誤報であったとしても、「靖国神社否定」は消えない事実として残ります。そしてこの日本側の「独り相撲」が靖国参拝を“非行”と位置付けるものであったことは、韓国側の追悼式身勝手不参加不問とする結果となり、日本は独り相撲で敗北となりました。

 何故このような結果になったのでしょうか。
 日韓両国政府は“全体の歴史”で合意していますが、数百年に及ぶ、佐渡金山の歴史全体佐渡金山 - Wikipedia )から見れば、ほんの一時期(約6年間)の「朝鮮人の出稼ぎ労働」などは、無視できるほどの存在感しか有りません。仮に韓国人の教科書には必須で有ったとしても、日本の教科書には不要な部分です。
 日韓併合が終わった現代に於いて、日本の歴史韓国人の目で見ろというのは、政治的動機に基づくもので、自己中心的な考え方以外の何ものでもありません。

 共同通信の誤報が直接の原因かも知れませんが、それが無くても一人相撲に関与した人物達は機会を見ては、“靖国参拝”を“非行”に貶めることを心がけていたのです。

令和6年12月1日   ご意見・ご感想は こちらへ   トップへ戻る   目次へ