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何も変わらない韓国

 韓国を訪問した自由党の小沢党首に対して、韓国の金大中大統領が日本の地方選挙に対する在日韓国人の参政権を重ねて要求しました。昨年の訪日の時以来、日本の要人と会う度に要求が繰り返されており、そのたびごとに要求は露骨になってきています。韓国人のけじめのない、際限のない要求には本当にうんざりします。

 振り返ってみれば、まず協定永住終了後の永住権の要求があり、その問題が終われば、指紋押捺廃止、出入国の制限廃止、それが終われば、地方公務員、次は地方参政権・・・、と続いています。韓国人の要求は完全な二重国籍が実現するまで際限がないと思います(二重国籍とは日韓併合の復活ではないでしょうか)。

 日本の地方選挙に外国人の参加を認めるか否かは全くの日本の国内問題です。日本にいる外国人は韓国人だけではありません。参政権に消極的な在日朝鮮人もいます。また、韓国人が居住している外国は日本だけではありません。アメリカにも住んでいます。アメリカに住んでいる韓国人に対してはなぜ選挙権の要求をしないのでしょうか。どうして日本に対してだけ要求をするのでしょうか。

 日本と韓国の関係はいつになったら、普通の二国間の関係になるのでしょうか。「過去」に終止符を打ち、普通の二国間の関係になるというのが、昨年の金大統領訪日の時の合意ではなかったのでしょうか。韓国政府が在日韓国人の権利にそれほど気を配るのであれば、在日韓国人にも、本国での国政選挙の参政権を認めれば良いと思います。

 小沢氏は金大統領の要求に対し、「大統領は昨年10月の来日をもって、日韓両国の過去の問題について清算することを自ら提唱された。今度は我々が決断し、誠意を示すべきだ」と、意味不明瞭の発言をしていますが、韓国が外交的に決着の着いている問題や、歴史認識など政治以外の問題で、執拗に過去を蒸し返すことを止めるのは当然の事で、韓国人にとっては英断であっても、日本人にとっては英断でも何でもありません。しかも韓国人の言行が一致しているかどうかは、今後の出方を見なければ分かりません。小沢氏の発言は過去に絡めて在日韓国人の参政権を論じるという、韓国人の発想に自ら陥ったもので、その見識のなさは全く情けない限りです。

平成11年4月18日   ご意見・ご感想は   こちらへ     トップへ戻る      目次へ