D31
「日本大衆文化の開放」を小出しにしている韓国政府

 2月17日の京都新聞によると、韓国の朴泰俊首相は、16日日本人記者団と会見し、「日本の大衆文化の第3次開放が『段階的かつ早期に行われるだろう』と述べた」そうです。一昨年、金大中大統領の訪日時に「日本大衆文化の開放」が鳴り物入りで喧伝されましたが、未だに制限を続けていることに注目すべきだと思います。

 記事によると「一昨年の金大中大統領の訪日後、韓国政府は日本大衆文化の第一次開放として、日本映画の一部上映を許可。昨年9月には第2次開放として、客席2000席以下の会場に限り歌謡曲の室内公演を許可した。第3次開放では映画上映や歌謡曲の室内公演の制限が大幅に緩和されるものとみられている」とのことです。

 一体、開放は全部で何段階まであるのでしょうか。こういう風に「開放」をこま切れにし、小出しにしているのは実に姑息なやり方で、開放したくないと言う韓国政府の本音が窺えます。「客席2000人以下」の条件を付ける理由は何なのでしょうか。客席の数にまで制限を付けるのは実にクレージーです。テレビで日本の映画やドラマが自由に放映できるようになるまでには、あと何段階あるのでしょうか。

 この会見で、朴泰俊首相は、日韓関係について「歴史的にみて最も良好な関係にある」と述べたそうですが、日本文化の制限という非友好的な行為をしつつ、関係が良好とはあきれてものが言えません。文化の規制と友好は相容れないものです。

 韓国人は日頃、在日韓国人の処遇などに関して、わが国に対して「国際化」を求めたり、最近では何かにつけて、「ワールドカップを共催する間柄」などといっていますが、その裏でこのような姑息で陰湿な日本文化の規制を続けているとは白々しい限りです。

平成12年2月20日   ご意見・ご感想は   こちらへ     トップへ戻る      目次へ