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好意を仇で返す韓国人

 8月22日の読売新聞に、「日本文化の追加開放 韓国の進出度で判断」という見出しで、韓国の朴文化観光相の発言を報じる記事がありました。

 「韓国の朴智元観光文化相は・・・韓国政府が進める日本大衆文化開放について『(映画や音楽など)韓国大衆文化が今後、どれだけ日本に進出できるかを見極めて判断することになる』と述べた。・・・日本語で歌われた歌謡曲のレコード、CDの販売解禁は見送られている。朴氏は『韓国の文化産業への影響を考慮する必要がある』と、CDなどの販売が解禁された場合、文化的『輸入超過』になることへの懸念を表明、韓国歌手の日本公演に対する日本側の理解と支援を求めた」

 一体、韓国が「日本大衆文化」を規制している理由は何なのでしょうか。今までは、「過去の不幸な歴史」から、韓国人の間で日本文化に「拒否反応がある」と言うのが表向きの理由でした。ところが今回の朴氏は「輸入超過」を理由に挙げていますが、これは正当な理由になりません。2国間の輸入超過を理由にした輸入制限は、WTO(世界貿易機関)協定に反します。WTO発足に際して、日本が韓国の「日本大衆文化」規制を、WTO協定の例外として容認したのは、韓国人の日本文化に対する感情に配慮したためです。韓国のレコード産業を保護するためではありません。

 韓国人は現在の規制が、世界の貿易のルールから外れたものだと言うことを忘れています。現在の規制は日本の好意によって存続しているものだと言うことを思い出すべきです。そうすれば、「韓国の進出度で判断する」などと言う言い方が、いかに厚かましい言い方であるかが分かると思います。

平成12年8月27日   ご意見・ご感想は   こちらへ     トップへ戻る      目次へ