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日本に一喜一憂する韓国人

 5月27日の朝日新聞は、「田中外相、中韓外相と会談――ムード先行、『歴史』先送り」、「韓国、教科書問題に望み」と題して、北京での田中外相と韓国の韓昇洙・外交通商相との会談の様子を、次のように伝えていました。

 「・・・それでも韓国政府に失望感が漂っていないのは、高い支持率を背景にした小泉政権が、教科書問題でも強いリーダーシップを発揮してくれるとの期待を抱き続けているためだ」
 「・・・会談で韓外相は『所信表明で小泉純一郎首相は明治維新以来の改革を明言した。近隣諸国との関係でも積極措置をとってほしい』と呼びかけた」
 「・・・小泉首相は、この日、靖国神社に参拝すると明言している。『8月には、小泉政権への期待が何倍もの反発に転じかねない』韓国政府からはこんな声も漏れ始めている」


 朝日新聞を読むと、なにやら韓国人は小泉首相に期待しているようですが、本当でしょうか。もし本当だとすれば、それは一体なぜでしょう。韓国人は小泉首相のどこに、何を期待しているのでしょうか。

 小泉首相は韓国を一度も訪れたことのない政治家で、かつて韓国の外交官に、「私はキムチが嫌いだ」と語ったこともあり、韓国人が期待するような経歴は何もありません。
 小泉首相は、「いかなる批判があろうとも、8月15日に首相として靖国神社を参拝する」と明言し、憲法9条の改正も明確に主張し、教科書問題で韓国、中国に対して再修正を拒否しています。日本人の圧倒的多数が小泉首相を支持し、期待しているからといって、韓国人までが期待する理由はありません。韓国人が期待するのが不思議です。

 また、靖国神社公式参拝の問題など、交戦当事国でない韓国人には何の関係もない問題です。どうしてこの問題で「小泉政権への期待が何倍もの反発に転じ」たりするのでしょうか。何事につけても日本人の言うことに過剰に反応し、一喜一憂するのはいい加減に止めたらいいと思います。日韓関係が正常化するためには、韓国人が精神的に日本から自立することが必要だと思います。

平成13年5月30日   ご意見・ご感想は   こちらへ     トップへ戻る      目次へ