D46
「日韓友好」のウソ―韓国は世界で唯一の非友好国

 韓国がわが国の北方領土の周辺海域で、ロシアとの合意に基づき、サンマ漁の操業を予定していることが明らかになりました。6月20日の産経新聞は、次のように伝えています。

 「日本の排他的経済水域である北方四島周辺水域で、韓国のさんま漁船がロシアとの合意に基づく操業を予定していることがわかり、日本が主権の侵害だと韓国に抗議していることが19日明らかになった。これに対して韓国は『日本は同水域の実効支配がなく、抗議の申し入れは根拠がない』と反発している。水産庁は『韓国が、政府としてロシアによる北方四島の占有を是認した』と受け止めており、今後日韓間の外交問題に拡大することは必至だ」

 北方領土はロシアの不法占拠のもとにありますが、わが国の友好国はもちろん、それ以外の第三国でも、ロシアの占拠を承認したり支持したりしている国はありません。
 ロシアとは友好関係にある、中国や北朝鮮でさえ敢えてこのような暴挙をしたことはありません。韓国は中国・北朝鮮以下の非友好国と考えざるを得ません。

 アメリカは公式に日本の北方領土返還要求を支持しています。かつて、冷戦まっただ中の時に、アメリカの軍用機が事故で択捉島に不時着したときに、アメリカは「ソ連領の択捉島に・・・」と言う声明を発表したことがありましたが、日本政府がこれに抗議し、アメリカが遺憾の意を表明したことがあります。

 中国も以前、中ソ対立が厳しかったときは日本の返還要求を支持していましたが、最近は言葉を濁すようになりました。それでもいまだかつてソ連(ロシア)の主張を支持したり占拠を承認したことはありません

 韓国はロシアの不法占拠を是認した世界で唯一の国家なのです。これが「友好国韓国」の実態です。過去を振り返ってみても、韓国人が「日韓友好」を口にするのは、日本から何かを貰うときとか、日本に対して普通の国家間では通用しない厚かましい要求をするときだけです。それ以外に韓国が日本に対して友好的であったことはありません。

 韓国が北方領土に日本の実効支配が及んでいないから、ロシア政府との合意が合法だと言うなら、朝鮮半島の北半部に韓国政府の実効支配が及んでいないことも明白ですから、日本政府が北朝鮮当局といかなる合意に及ぼうとも、韓国政府には口を挟む権利はないし、日本政府は韓国の立場を考慮する義務はありません。

平成13年6月24日   ご意見・ご感想は   こちらへ     トップへ戻る      目次へ