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韓国大使の立派な意見

 6月29日の読売新聞に、「歴史教科書問題 相互尊重で解決を」と言う見出しの記事があり、その中で崔相龍駐日韓国大使の発言が次のように報じられていました。

 「韓国の崔相龍駐日大使は・・・読売国際経済懇話会の講演会で、日本の歴史教科諸問題について、『韓日両国の指導者が相互尊重という視点に立てば、乗り越えられる。自国の誇り、自国を愛することと、相手国への配慮は矛盾しない』と述べ、検定に合格した日本の歴史教科書の修正を引き続き求めていく考えを明らかにした」

 大使は「相互」とか、「相手国への配慮」と言う言葉を使っていますが、この言葉の意味をご存じなのでしょうか。日本にとっては相手とは韓国のことですが、韓国にとっては日本が相手です。相互尊重というからには韓国も日本を尊重し、日本に配慮すると言う意味です。韓国は日本に対して何を尊重し、また、何をどのように配慮して下さるのでしょうか。教科書是正要求を取り下げるのでしょうか。それとも、日本に配慮して韓国の反日偏向教科書を改訂するのでしょうか。

 記事は、「検定に合格した日本の歴史教科書の修正を引き続き求めていく考えを明らかにした」となっていますので、韓国が日本に対して何かを配慮すると言うことではないようです。結局、大使の言う相互尊重とは、単なる「韓国尊重」のことで、相手国への配慮とは、「韓国への配慮」に他なりません。相手(日本)への配慮など全く念頭にないようです。これでは「相互」の意味がまったくありません。驚くべき自己中心主義、盲目的自己中心主義であると思います。

平成13年6月30日   ご意見・ご感想は   こちらへ     トップへ戻る      目次へ