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なぜ、脱北者を保護するのか

 8月1日のSankei Web(産経新聞社)は、「駆け込み前に韓国亡命同意 タイ外相」と言う見出しで次のように報じていました。

 
「タイのスラキアット外相は1日、記者団に対し、バンコクの日本大使館に駆け込んだ北朝鮮からの脱出住民10人について、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と韓国が『(韓国への)亡命受け入れの手続きを進めることで(駆け込み前に)合意していた』と語った」
 「外相は『10人が韓国大使館からの連絡を待たず、なぜ日本大使館に駆け込んだのか分からない』と述べ、10人の対応は不可解との見解を示した」

 彼らが、日本大使館に駆け込んだ経緯は不可解です。李英和らに繋がる一味の暗躍があったものとみられますが、なぜ同胞を「差別と嫌がらせの国」へ引っ張ってこようとするのか理解に苦しみます。

 それにしても、日本大使館は館内に駆け込んだ脱北朝鮮人を、なぜいつまでも「保護」しているのでしょうか。タイ政府は中国政府と違って彼らを北朝鮮に送り返したりする懸念は全くありません。しかも、韓国への亡命が関係者の間で合意に達していたとあればなおさら、いつまでも日本が彼らに関わっている必要はありません。
 韓国政府は日本政府が同胞の身柄を確保していることになぜ抗議しないのでしょうか。

 日本政府は彼らを不法侵入者としてか、あるいは亡命希望者として、直ちにタイ政府に引き渡すべきだと思います。ぐずぐずしていれば、陰で糸を引いている一味の思うつぼにはまるだけだと思います。

平成15年8月2日    ご意見・ご感想は   こちらへ     トップへ戻る   目次へ