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日本人女優米倉涼子を自国の大使にした韓国政府の倒錯

 11月5日のSankei Webは、「女優の米倉涼子さん、韓国大統領と笑顔で会談」と言う見出しで、次のように報じていました。

 
韓国政府が『韓国文化観光親善大使』に任命した女優の米倉涼子さん(27)が4日、青瓦台(大統領官邸)で盧武鉉大統領と会い、『韓日の国民と文化の橋渡し役を担ってほしい』と激励を受けた」
 「前日にソウル市内で開いた記者会見では鮮やかなチマ・チョゴリを身にまとった米倉さんだが、この日は一転してシックなスーツ姿。『きれいですね』と絶賛する盧大統領と握手し、笑顔で会話した」


 韓国政府が日本人を自国の大使に任命するというのは大変奇異なことです。ふつう親善大使というのは、自国(韓国)の俳優などを任命して派遣するものです。外国人、しかも相手国の人間を自国の大使に任命するのは倒錯しているとしか言いようがありません。韓国人の女優には適任者がいないのでしょうか。

 日本人である米倉涼子がチマ・チョゴリを着て「韓国の親善大使」として日本人相手に愛嬌を振りまくというのは、想像するだけでかなり異様な光景だと思います。韓国人の女優が振り袖を着て「日本の大使」として、韓国人相手に愛嬌を振りまいたら韓国人は決して好感は持たないと思います。

 報じられているように、チマ・チョゴリを着てソウル市内で記者会見をするとか、韓国の大統領と会うのは、「日本の親善大使」がすることで、「韓国の親善大使」がすることではありません。なぜこのようなことをするのでしょうか。
 韓国政府は、日本政府が米倉涼子のような女優を親善大使として派遣してほしいと願っているものの、日本政府が派遣してくれないので、勝手に日本人女優を「日本の親善大使」に任命したのだと思います。しかし、韓国政府が日本の大使を任命する訳にはいかないので、やむを得ず「韓国の親善大使」にしただけの話だと思います。

 韓国政府は日本との親善を考えて彼女を「大使」に任命した訳ではないと思います。韓国政府が望んでいるのは、日本人女優がチマ・チョゴリを着て韓国のために働いてほしい、韓国人に愛想を振りまいてほしいという、ただそれだけのことだと思います。

平成15年11月6日   ご意見・ご感想は   こちらへ     トップへ戻る   目次へ