D93
身勝手を正当化する韓国人の被害者意識

 3月1日の「朝鮮日報」の日本語版ホームページは次のように報じていました。
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 盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は1日、85周年を迎えた3・1節記念式典の挨拶で「日本に一言忠告したい」としながら「韓国国民の心に傷を与える発言は、分別のない(日本の)国民や人気に汲々とする少数の政治家がするならまだしも、少なくとも国家的指導者のレベルではあるまじきこと」と述べた。

 盧大統領は同日、世宗(セジョン)文化会館で行われた記念式典で「心に傷を与える話を自制することが未来のために役立つとの意味で、われわれ国民は自制している」とし、「われわれ国民が自制できるよう、日本も最善を尽くして努力すべき」とした。

 盧大統領が言及した「国家的指導者」は、今年1月11日に日本の小泉純一郎首相が「独(トク)島はわれら(日本)の領土」と言及したことに続き、2月28日、「(靖国神社を)毎年参拝する」と言及した直後に出された点で、小泉首相を念頭に置いたものと解釈される。
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 自国の領土を自国の領土と主張するのが他人の心を傷つけるというのなら、韓国人も「独島は韓国の領土」という主張はやめるべきです。そういう主張が日本人の心を傷つけるものであることは明白です。必要もないのに竹島の記念切手を発行したり、大勢で竹島に本籍移転をしたりするのは、露骨な挑発行為以外の何ものでもありません。どこに韓国人の「自制」があるのでしょうか。冗談もほどほどにしてもらいたいと思います。韓国人に日本人に「心を傷つけるな」などと言う資格は元々ありません。

 小泉首相が「竹島は日本の領土」、「靖国神社を毎年参拝する」と言ったことを批判していますが、政治家は信念に基づき正しいと信じることを自国民に語るべきであって、隣国の被害妄想気味の国民がそれをどう受け取るかなどと言うことは二の次の問題です。事実を直言されて傷つくのであれば、それは傷つく方に問題があるのであって、言う方の問題ではありません。

 ノムヒョン大統領は竹島について、あるいは靖国神社について、言いたいことがあるならば、ストレートに小泉首相を批判すべきです。竹島が韓国の領土であることと、日本の総理大臣が靖国神社を参拝することが不当であることを論理的に堂々と主張すべきです。それが政治家の使命です。それをせずに「韓国人の心が傷つく」から止めてほしいなどとは、まことに政治家として情けない言い方で、日本に憐れみを乞うているのと同じです。「忠告」などとは笑止千万です。自分の主張に自信がないことの表れです。こういう言い方の方が韓国人の誇り(もしあるとすれば)を傷つけるものであると思います。

平成16年3月1日   ご意見・ご感想は   こちらへ     トップへ戻る   目次へ