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面白くない最近の大相撲 パリへ行って大丈夫か
1月20日の読売新聞は、「来年6月 パリで大相撲 31年ぶり」と言う見出しで、次の様に報じていました。
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来年6月 パリで大相撲 31年ぶり
2025/01/20 05:00 読売
日本相撲協会は19日、来年6月13、14日に「大相撲パリ公演」を行うと発表した。今年10月には20年ぶりの海外公演がロンドンで予定されており、2年連続で開催される。パリ公演は1986年と95年に実施されており、31年ぶり3度目となる。
大相撲の海外公演は、相手国の招待を受ける形で開催される。大相撲を広く紹介する役割を担うもので、記者会見した八角理事長(元横綱北勝海)は「大相撲の伝統文化の魅力と、土俵の迫力を楽しんでもらえるように、万全の準備をする」と話した。公演は2日間で、幕内力士によるトーナメントが行われる予定。
以前のパリ公演は、好角家で有名で、パリ市長やフランス大統領などを歴任したジャック・シラク氏が開催にかかわったことで知られる。八角理事長は「相撲が伝統文化として世界で認められていると感じる。今後も話し合って色々なところに行きたい」と話した。
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近年日本では大相撲の人気は低落しています。テレビ放送を見ても、今実況中継しているのはNHKだけで、かつてのように民放各局が放送していた時代と比べれば、人気も力士の技(わざ)のレベルも大違いです。
特に前々回パリで開催した時(1986年)とは著しい違いがあります。当時は横綱千代の富士が絶頂期であるなど、パリでも大人気でした。
しかるにその後大規模な八百長が発覚したり、モンゴル人が増えるなどで、日本国内での人気は下がっています。街で大相撲で誰が優勝するかなどは、話題になることも無くなりました。
今の大相撲は単なる“肥満者の激突”に過ぎず、相撲の技のレベルも著しく低下しています。この点を何かデータで見ることが出来ないか、探してみた所、下記の資料を見つけました。
日別の取組・結果 - 日本相撲協会公式サイト より
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2025-01-12初場所 幕の内 初日勝敗と決まり手
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これを見ると、今の初場所の初日(令和7年1月12日)を見て決まり手が寄り切り(寄り倒しを含む)が6回、押し出し(押し倒しを含む)が5回合計11回と、全部で20回の対戦の内合わせて11回を占める他、送り出し、突き落とし、引き落としなどの類似の技が多く使われています。総じて4つに取り組んでの勝負や、難しい技を見ることは無くなりました。かつては時々見られていた「吊り出し」などは全く見られなくなりました。対戦が長時間となって「水入り」などという事も、ほとんど聞くことが無くなりました。
30年前の前回パリ興行時とのデータの比較は出来ませんが、最近はほとんどが「肥満者同士のぶつかり合い」の勝負ばかりで、見ていて面白くありません。
こんな調子でパリに行っても、以前のような人気にはならないのでないでしょうか。記事の中に、「大相撲パリ公演」とか、「大相撲の伝統文化の魅力」と言っているのが気になります。力士が本気で勝負するでしょうか。
令和7年1月23日 ご意見・ご感想は こちらへ トップへ戻る 目次へ