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中国語で外国の地名・人名・その他名称などを記載しようとすれば、すべて表意文字の漢字を“当て字(表音文字)”として使用することになる

 YouTubeに下記の様な記事がありました。

【海外の反応】「日本語は人類最高の発明だ」ピューリッツァー賞作家ジャレド・ダイアモンドが日本の文字に驚愕した理由!日本人の脳だけが持つ「特殊能力」とは?
(https://www.youtube.com/watch?v=kmC0HfD5TXo&t=50s)
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 日本語の漢字・かな入り交じり文化は、近年効率的な一面が評価されることがあるが、漢字一色の中国語文化が高い評価をされることはあまり聞かないし、新たに漢字を採用しようという国も全く聞かない。聞くことがあるのは韓国、ベトナムなどのかつては漢字文化圏だった国の話しだけである。

 表意文字(漢字)国の中国人が、外国(表音文字国)地名・人名・その他名称や、独自文化を、中国語に翻訳しようとすれば、すべてが漢字(表意文字)を“当て字(表音文字)”として使用することになる。例えば「トランプ」大統領は「戸欄符?」などと表記するほかはない。

 表意文字(漢字)で表記された名称などの言葉(例えば“習近平”)を、表音文字の言葉(例えば“しゅう きんぺい”、または“シー・ジンピン”)と表音表記するのは、自然に受け入れられるが、反対に外国で表音語で表現された名称「トランプ」などの言葉を、表意文字で「戸欄符?」と表音翻訳するのは「当て字(全く意味を無視した漢字)」による、支離滅裂の“翻訳”であり、読む者に大きな違和感を与える事が避けられない。

 中国人が文字に関して「誇り」を抱く漢字は、現代の社会でただ一つ現存する表意文字である。
 Trump(戸欄符)に限らず、現実(現代)の中国語(中国人)の社会では、このような無茶苦茶な“翻訳”が至る所で、「日常の出来事として」噴出していることと思われるが、なぜかこのような事は話題にならない。

 明治以降の近代化の過程で、日本人は多くの欧米の言語を、適切・有意な漢字の熟語翻訳すると言う偉業を成し遂げ、近代化を実現したが、それ以後中国人はその日本語の熟語そのまま使用して近代化を進めた。
 それ以前の中国は“当て字”の使用で翻訳するのみで、“翻訳”の役割は果たすことが困難で、近代化は進まなかった日本製の“漢字熟語”の利用無くして中国の近代化不可能だったと言える。

 今の中国では簡体字(漢字簡略化)の過程で、漢字極端に簡略化され、有意文字の側面が軽視されており、その部分では“表意文字”ではなくなっている

 反対に今の日本は、新たに流入する外来語を、今までの様に新たな漢字熟語を創生(翻訳)する努力を怠り、外国語をカタカナ表記によりそのまま翻訳せずに使用しているが、それでは少なからぬ国民にとっては意味不明となり、日本語の劣化と言うべき事態である。(特にNHK日本語の逆翻訳ではないかと言えるほど、外来語をそのまま(あるいは意図的)に使用するケースが多い。

 しかしそれでは中国にとっては今までの様に日本の“漢字熟語”流用する道が閉ざされることになる。独自に翻訳する必要があるが、“表音”翻訳か、“表意”翻訳か注目すべきだ。
 もし中国表意翻訳が採用されるとしたら、“カタカナ”表音翻訳日本とは、今までと立場が逆転して日本人が中国人の“表意”翻訳語を流用する道が出来るかも知れない。そうなったらNHKが真っ先に飛び込みそうだ。

令和8年2月8日   ご意見・ご感想は こちらへ   トップへ戻る   目次へ