群集墳にようこそ
和歌山市内から車で走ること約20分,紀ノ川の南ここ岩橋千塚に着きます(紀氏一族の墓だといわれている)。山腹には380基あまりの円墳が,尾根づたいには7つの前方後円墳もあります。すでに江戸時代から知られ,明治時代には内部の特異な構造がヨーロッパにも紹介されました。現在は紀伊風土記の丘として整備されています。
上の写真は復元された3つの円墳です。ツゲの垣根は円墳の範囲を,石段は石室の入口方向を示しています。一番手前の円墳では石室が2つ並んで発見されています。

これは前山(まえやま)A13号墳です。墳丘の直径は18m,高さは3.6mです。
右は内から外を見た写真です。石室は2ないし3人が入れる程度の広さです。

玄室や羨道部に板石(扉石)を建てて空間を区切っています。
右は天井を見上げた写真です。天井は高く,石梁(いしはり)を横にとおしています。
この石梁がこの古墳群の特色です。
小さなマウンドがそれぞれ一つの円墳で,4つほど見えています。中には陥没して竪穴式石室が露呈しているものもあります。

これは前山A46号墳(直径20m,高さ8m,横穴式石室の長さ8.8m,高さ3.4m)です。
土崩れ防止用のブロック塀が築かれています。側壁は結晶片岩で造成されています。

1周40分弱の散歩道が整備されています。登りもきつく,冬場でも汗だくになりました。
尾根から見ると,紀ノ川の流れも見えます。案内板の褐色の小さな点が一つの円墳です。その群集しているありさまがよく分かります。