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| 言葉の力 2005/06/08(Wed.) 07:40 |
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| 吉行淳之介という作家がいた。 NHKの朝連「あぐり」でもおなじみ、吉行あぐりさんの長男であり、女優:吉行和子さんのお兄さん。 とても屈強だった彼が1994年夏についに亡くなる。同居をしていた宮城真理子さんの話−− それまで主治医は淳之介氏が肝臓癌であることを告知していなかったが、ある日検査のあとエコー担当の医師が「エコーの結果を知りたいですか?」と言ったという。「知りたい」と答えた淳之介氏に対し「肝臓に腫瘍がありますね、しかもかなり悪性」。「あぁ、そうですか」と気にしない様子で返答した彼だが、そのときを境に坂を転げ落ちるように死に向かったという。 自分でも病気のデパートと言ってた淳之介氏が見る見るうちに衰弱する様子を、誰も救うことはできなかった。−− ある病院では今調査が行われているらしい、余命や発病時期の告知に際して「長くて○ヶ月」「早くて○週間」などという言い方をされるが、患者さん4人につき1人以上はこの告知がハズレるという。 そして癌など病名の告知を受けた患者や家族が余命を知りたがったときの対応として、「1ヶ月ごとに診ていきましょう」と言うらしい。 死ぬまでのカウントダウンではなく、生きる目標のカウントアップ。言葉の持つ力に一喜一憂したエピソードでした。 |
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