[気になるコトバ-3:付加価値](2006/12/20(Wed.) 01:03)
付加価値 [value added]
現代社会を一言で表すなら「格差社会」。企業も人材も教育も、付加価値の有無で大きな差が開き、それが定着しつつある。
付加価値を持つ企業はその豊富な資金力を盾に良質の人材を雇用し、研究・開発をし、さらに付加価値を高める。そして業界内の付加価値を持たない競合他社を窮状に陥れ、更に占有率を高める。
付加価値を持たない人は安定・厚遇の職に就けず低い給与水準に甘んじる。子どもの教育費よりも生活費だけで手一杯、その子どもの教育水準は低くなり付加価値をつけられないので厚遇の職に就けず…という世襲説がマジで存在する。
 
商品に対しても人は付加価値を求める。
100均・ユニクロがもてはやされる反面、ぶぃとん、ゑるめす、てぃふぁにーに行列ができる。「1点豪華主義」はフンコも同様であるが、小銭が増えた(=円高、バブルの影響で手持ちの余剰金が増えた)途端に「ブランド」品を買い漁る日本人が先進国各地で見られた'80〜'90年代。この現象が大陸・半島方面から訪れる心斎橋(通称ブランド・ストリート)の観光客に昨今見られる。
 
■ここでいう付加価値は何なんだ?
その商品がとってもデザイン的に優れているのか?
その商品はとっても耐久性に優れていて、永久に壊れないのか?
その商品に宝くじを入れて拝むと、必ず高額当選するのか?
■また購入者がその商品に感じている付加価値は何なんだ?
その商品を芸能人・著名人が持っていることなのか?
その商品へ憧れをもつ人が周囲に多いからか?
その商品を持っていると自分が金持ちor優れた人に見られると錯覚しているのか?
その商品を周囲のみんなが持っているからか?または誰も持っていないからか?
 
バブル初頭、日本で入手困難なブランド品を手に入れるべくお嬢様(おば様込)方はこぞって欧州へ飛び立った。品の無い身のこなしでドカドカと入店する日本人団体客で溢れかえる老舗ブランド店内。遂に呆れたマネージャーが商品を床にバラ撒いた。すると日本人客は床に這い蹲ってそれら商品を手に取っていたという。
 
ここで問いたいのは、付加価値の有無よりもそれを判断したり受取る側の人間の捉え方。本当の付加価値を認識できているか?その付加価値を受け入れることの出来る準備・環境が自分に備わっているか?ということ。
押し付けられた価値観(概ねはマスメディアが与えている)に翻弄されてないか?
人間として人間社会で生きるための本当の価値に気付いているか?
他人ではない、自分自身の価値観を築くことができているか?
 
次のコトバは、日本人のみならず世界中の人々の価値観が根底から変化したとされる、その時代を表わすコトバを一つ。


もどる
TOP