越前お城紀行


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5月7日、連休明けを待って、越前路に向かう。京奈和道ー京滋バイパスー名神高速ー北陸道で、途中からの強雨で予定変更し丸岡まで走る。しのつく雨で視界殆ど効かず。雨の丸岡城(霞ケ城)が一つのテーマであ り、14時前 、城下駐車場に入る。
【丸岡城】
さすがにガラガラだが、二組の観光客に出会う。傘さして本丸に登る。イメージした雨の天守で、露出補正して何枚か撮影。天守に登り、遠望の利きそうな場所探すが、いまいちで、受付のおじさんに相談しても、やはり街中、いろんな建造物がありR8近辺だろうという。実際にはやや遠すぎて目的未達。撮影写真、あとで見ると、シャッタースピードが早く、雨の軌跡が不足で不満足。なかなか雨脚衰えず、福井市内の親戚にお邪魔する。
夕刻にかけR416を走って、雨の越前海岸を眺めながら、GFCリゾートに入る。眺望絶景の立地も視界乏しく形無し。5月8日、小雨の中、福井へ。
【一乗谷城】
福井からR158で一乗谷へ、一乗谷朝倉氏遺跡資料館に入り、全体マップから、出土遺物まで見学し、おじさんに説明を受ける。車で、下城戸から上城戸までの城戸の内を走り、朝倉氏館前の駐車場に入り、朝倉館から近辺庭園歩き。雨の堀端、庭園の石組み、新緑の中で情緒あり。お城の馬出くらいは登ってみたかったが、傘をさしての移動でパス。
上城戸の豪快な土塁(初期のお城の大手門)基礎部分の石組み、貫禄を感じる。下城戸の大きな石の石組み、当時の2万人都市の面影を感じる。
【大野城】
R158(足羽川沿い)を大野へ移動。市街手前で食事。大野城移築門のある真乗寺の場所、電話帳 で調べてくれて、市街西部中丁地区を探し歩く、やや門柱から奥まった場所に発見。大野城不明門の移築、切妻瓦葺の薬医門、質素だが、歴史を感じさせる。このあたり、バイパス近辺からの天守遠望がいい。市街に入りすぐに、光明寺がある。大野城鳩門移築。幅15m、入母屋二階瓦葺の大きな櫓門、二階は白漆喰、花頭窓、高欄をもつ。基礎はコンクリートで固め、かなり大修理されているが、木材中心部は現存の面影充分。今回は本丸登城をパスし(家族も2度目)市街を抜け、R157で勝山へ。
【勝山城・平泉寺】
R157で九頭竜川を渡ってすぐに、右、平泉寺(白山神社)に向かう。白山信仰の拠点として、越前馬場(白山への上り口)に泰澄が建立。中世、悪僧の巣窟として、6000坊の威容を誇り、農民を搾取したようで、一乗谷城の最後は平泉寺軍に焼き討ちされたという。その後、越前門徒の蜂起で、平泉寺攻めが起こり、焼き払われたよう。この時の一揆軍の塞が村岡山・勝山城である。境内は見事な苔が絨毯の如くに覆い、あちらこちらにしっかりした石垣が残り、平泉寺城とも呼ばれたよう。市街方向に出ると、R157の手前に、見事な、姫路城まがいの模擬天守がある。勝山城博物館であるが、勝山城は市内の市役所近辺であり、この場所は全く関係ない。
【鯖江陣屋・長屋門】
福井から、越前海岸に抜けるのに、鯖江から、R417を走ることにして、鯖江市内 萬慶寺に立ち寄る。この山門は鯖江陣屋の御用長屋門を移築したもので、二層入母屋瓦葺で板壁、高欄をつけた立派な長屋門である。
5月9日、やはりドロンとした曇天の中、金沢まで走る。
【金沢城】
11時過ぎ到着。連休明けだが加賀百万石博の人気か、かなりな人。兼六園駐車場もほぼ満員。石川門から入場、二の丸菱櫓、五十間長屋、橋爪門、続櫓 立派に復元。前回はこのあたり一帯発掘現場だったが。堀沿いに歩き、ゆっくり観賞。橋爪門から入り、(右は百万石博で入場料1000円)左に出て、鶴の丸から本丸へ。本丸・東の丸から見る復元建物群も良い。次回は好天の午前に来て見たい。

今回は、連休明けを狙った越前歩きだったが、梅雨のはしりの感で、丸岡以外は不満足のお城歩きになった。