常陸・下野お城歩き



12月15,16日、念願の関東歩きを、FSIROの重鎮にお願いして、案内して貰いました。これで一応、念願の現存建物訪問完了と訪城空白県がなくなり、記念すべき訪城となりました。
【土浦城】茨城県土浦市亀城公園
元和8年(1622)西尾忠照が城地の修築整備、寛文年間に朽木稙綱、土屋数正と続けて大手門、塁濠の修築をし現在に至る。霞ヶ浦畔の低湿地の小丘を利用し、桜川の水を城郭内に幾重にも巡らして堀としその形が亀甲のように浮かび上がっていた。本丸北東の亀井郭の駐車場に付きアプローチ。平成10年復元の東櫓、美しい。ここが資料館として開放されている。西櫓の古写真、貫禄。南東端(城米蔵)に二の丸高麗門、こじんまりとして良い景観。本丸南に、朽木氏改築の太鼓櫓門、一階に比べて、二階が重厚で、バランスが悪いが、松嶺城大手門を思わす重厚な櫓門だ。やや南東より堀越に見るポイント、綺麗だ。ここから本丸に入城。平成3年復元の西櫓やや見通し悪いが、南側からの景観が良い。最後に本丸北東隅の霞門、東櫓台からの景観が良い。大手門あたりは、幼稚園になり址碑に名残をとどめる。約1時間走って、笠間城下へ
【笠間城】茨城県笠間市笠間
中世の山城遺構を改造活用した近世城郭として、面白い。天守郭の佐志能神社拝殿は天守の遺材を使って建造されている。この天守郭は岩山の巨石を巧みに利用して造られており、下部の石垣は見事な、打込みハギになっている。八幡台櫓台もイメージ良く残り、麓の真城寺に移築された、櫓も貫禄ある姿を残している。全般に石塁、土塁、空堀がよく残り、中世山城の雰囲気充分。城下の移築城門にも案内してもらったが、よく保存されている。フッと日出城鬼門櫓の成り行き気になる。この後、贅沢なリクエストをして、不便なR50を走ってもらい下野の国へ
【唐沢山城】 栃木県佐野市富士町
大手倉屋敷の駐車場にアプローチ。枡形、大炊井を抜け四つ目掘を渡り、南城下に出る。南・東面石垣、立派。取って返して南城から東京方面遠望。佐野信吉ばりに新宿ビル群を認め(うそつけ、実はレストハウスの写真で確認)本丸(唐沢山神社)へ、本丸南・西面の石垣に圧倒される。残存する石垣は、天正18年(1590)入城した佐野房綱が改修したものという。特に南面の高石垣、二の丸への虎口見事な石垣だ。満足して下山し、佐野市街を抜け、東京都心へ。佐野信吉が家康に火事見舞いを早馬させ、廃城にされたルートを辿る。