北海道紀行(松前城とオグリキャップ)
99/6/1 6:30 スタート、難波より ラピートαに乗車。関西空港へANA 421 便で、函館に 11:10 着。ニッポンレンタカーで、トヨタ ビスタ
借りて、松前へ走る。函館の町外れくらいに思っていたが、100 Kmある。R228を、平均 80Kmで走り、15時前、松前着。途中、八重桜まだ残る。こじんまりとした城下町。

松前城ー松前藩屋敷
道内唯一の城下町に築かれた最新の近世城郭。本丸南東隅に天守代用の御三階櫓。昭和24年、市役所火災類焼まで国宝に指定されていた。外観はキッチリ復元されている。破風のない単純な三層櫓。東側の水濠に映る天守の佇まい美しい。西隣の本丸御門との間の塀は「亀甲積」といわれるモザイク模様の石垣。現存する本丸御門は嘉永年間の築造で、切妻造りの屋根に、門に飾り金を附け、装飾性の強い幕末の遺構である。本丸址は芝生の広場になっている。一杯に、御殿があった。桜の木が多く、奇麗だろう。車で5分程の、観光者向けの松前藩屋敷があり、外観のみ。

15時過ぎ、函館へ向かう。17時過ぎ、函館国際ホテル入り。ガイドブック便りに、「清寿司本店」へ、鮭のかま、軟骨の酢の物 美味い。
酒は白鹿、親父は近鉄ファン、「いいふりこきのおたんこなす」は大嫌いと朝市では、ものを買うな、じゃが芋は長崎産、高速道路は使うなとアドバイス受ける。10分程歩き、函館山ロープウエイ乗り場へ

函館山
ロープウエイに約5分乗り山頂へ、シーズンらしく、ピストン運転。眼下に広がる函館市街。世界三大夜景というが、六甲山からの神戸夜景に比べ、スケールいまいち。4〜5枚、シャッター切るが手持ち撮影では無理。市内建物、倉庫群散策。結構、古い町の佇まい。

6/2  函館朝市
5時過ぎ、徒歩5分の朝市へ。貝柱・蟹・ジャガイモのオンパレード。清寿司  親父の忠告に従って、昆布系統の買い物。蟹の味噌汁 美味そうだが満員通過。
8:30 ホテル スタート。約10分走って、五稜郭へ

五稜郭
安政年間(1854頃)外国艦船が北海に出没するに及び、幕府は北方防護の必要を感じ、伊予大洲藩士 武田斐三郎を招き、設計・監督にあたらせ築造した。防御の死角を補う5角形星型の縄張りで、五稜の先端、各辺保塁上に火砲台を置き、どの方向の敵にも砲火を浴びせる構造になる。各辺石垣は、整然とした、打ち込みハギで、石垣頂部に顎石という忍び返しの張り出石がユニークだ。本丸出丸手前に 高さ60M の展望塔があり、全貌を一望できる。

10:30 過ぎ R5 赤松街道を走り、大沼公園へ。R37 で約 150Km 走り、洞爺湖 経由 昭和新山へ

昭和新山
駐車場に着くと、パッと前面に 全貌が現れる。標高407m の世界でも珍しいベロニーテ火山。此れほどの山が突然、畑に隆起してきたとは、地主の驚きはどんなものだったろう。今でも、白い硝煙があちこち出ている山肌を見ていると、地球の生命力に 改めて感動する。

15時過ぎ、一路室蘭へ、地球岬を目指す。「丸い地球を実感できる」のPR 文句に、ウロウロ迷いながら辿り着くが、天は味方せず、一面の
ガスの中。地の人に聞くと さっきまで、時々サッと晴れたりしていたというが、看板の説明だけで諦めて 下山。雨模様になり、R36をひたすら
走り、17時過ぎ 登別温泉 第一滝本館 着。大浴場から見える地獄谷の景観、素晴らしい。貝の刺身と「男山」でゆっくり夕食。やや飲み過ぎ。

6/3  8時スタート、早来町、新冠 目指す
社台スタリオン
トウカイテイオー、ジェニュインが放牧されて 迎えてくれる。ゆったりした環境で 悠々と余生を送るという感じ。馬の生産、飼育で 事業になる
とは、羨ましい限り。30分ほどで「サラブレッド銀座」へ

優駿スタリオン
オグリキャップの 落ち着いた姿。食堂で 戦績のビデオフィルムを眺めながら、凄い 追い込みダッシュに感心。現在の姿からは想像できない。
しばらく、ハイセイコーの明和牧場探す。老後を訊ねるが、姿は見えず.サラブレッド銀座を後に、R235-R236 を約100km 走り、襟裳岬へ

襟裳岬
北海道を東西に分ける日高山脈の先端が、太平洋に沈み込む位置が襟裳岬だ。先端部は 高さ 60m の断崖で、その先の岩礁は 2kmほど
続いて海に沈み、さらに5〜6km続いているようだ。強い風は いつものようで、岩に砕ける白い波。残念ながら、靄気味で、水平線はしっかり
認めず。つぶ貝 と 地ビールで一服。

約50km 引き返し、浦河優駿ビレッジへ。御伽噺の宮殿風の建物、牧草地の真ん中で雰囲気は抜群。第三セクターの経営で、従業員教育レベルが低く(特に給仕マナー)、料理が抜群に不味い。

6/4  8:30 スタート、浦河馬事資料館、平取アイヌ文化博物館まわり千歳空港 ANA138  で17時 関西空港着。
走行距離 1,055 km で非常に疲れたが、道路はよく整備されて、メイン道路を外れても、平均 80 km で走れた。唯、ドライバーのマナーは
非常に悪く、側道が広いのに、通行車線に駐車する、信号があっても自由に脇道から飛び出して来る。しかし、四日間、松前城から始まって、オグリキャップのくつろいだ姿に接し(私自身は競馬には殆ど、興味はなく、娘の付き合い)、昭和新山・襟裳岬・登別の地獄谷など、地球の内側を垣間見た感じで満足した。