苗木城登城記

[登城日] 99/10/17
[所在地] 岐阜県中津川市苗木町
[別名] 赤壁城、高森城
[形式] 山城 標高 426m 比高 126m
[築造] 天文元年(1532)遠山直廉、慶長年間 遠山友政
[遺構] 本丸、二の丸、三の丸、石垣
[交通] JR中央本線中津川から バスで苗木下車
[歴史的背景]
天文年代に遠山直廉が木曽川北岸高森山上に築城。以後、森長可、川尻氏に属したが、関ヶ原の戦いに際し遠山友政が奪取し、現遺構はこの頃のものらしい。木曽川に半島状にせり出した城山の頂上に本丸を置き、自然石を削って天守台を構築し、三重の天守を築造。北西隅に二重三階の大櫓を建て、御鳩部屋と称した。築城時の伝説で、城下の木曽川に一匹の竜神が住み城を守っていた。この竜は白い色が嫌いで、櫓や塀を白漆喰で塗ったところ、嵐と共にやって来て掻き毟り、一夜にして泥まみれにしてしまった。それから、何度塗り直しても、木曽川を氾濫させて泥壁にしてしまう。そこで付近の赤土で塗ったところ、竜神は鎮まったという。
[登城記]
三の丸 風吹門から登城。左手に大櫓跡の豪快な櫓台、修復中。高さ7〜8mはあろうか、絵図によると、二層三階の大櫓があった。まず、これに度肝を抜かれる。御朱印櫓跡ー武器櫓跡ー菱櫓門跡を通り、本丸へ。正面に恵那山を見て、眼下に木曽川の流れ、素晴らしい眺望。大手門の位置、木曽川縁の急峻な崖下だという。一般的には搦手の感じ。女子高生二人 恵那山の写生中、いい環境羨ましい。本丸下に馬洗石、巨石の上で米で馬を洗い、水があるように見せかけたと。全般的に自然の巨石と石垣のミックスで構築され、豪快な感じ。石垣崩壊に注意とあちこちに看板。しっかり保存してほしいものだ。