山陽路お城歩き
02年7月21日、姫路駅南口8時半スタート。約1時間で赤穂城到着。どんより曇って、絶好の登城日和のスタート。本丸大手門から本丸に入り平成13年建造の厩口門に抜ける。東内堀を南北に歩き、門のビユーポイント探し。キッチリした高麗門で続き塀の屋根のカーブが凝っている。南東から、本丸石垣越しに見る感じが素晴らしい。本丸南部周辺を歩き、西から二の丸に歩くが庭園風に改修中でシャットアウト。
庭瀬へ移動。約1時間、庭瀬駅から住宅地の迷路を走り、達者なナビゲーションで正確に到着。
[撫川(なつかわ)城] 
岡山市撫川、県指定史蹟。永禄2年(1559)三村家親築造。別名泥城
城跡は80mX50mほどの長方形の本丸が残り、大手門の位置に撫川知行所総門が移築されている。周囲は15m幅の水掘で囲まれ、西側に5mhの野面積高石垣が残る。周辺は全くの湿地帯で沼城、泥城という表現がピッタリの落ち着いた城跡。
[庭瀬城]
岡山市庭瀬、慶長年間、戸川達安築城。
現在、公園になり、遺構はない。池の内部に清山神社があり、この池では、大賀ハスの育成をやっている。数株の蓮が花を開いている。
鷲羽山ハイランド目標に走り、ハイランド南の下津井城駐車場へ
[下津井城]
倉敷市下津井、県指定史蹟。文禄年間 宇喜田秀家築造、慶長11年(1606)池田長政改修。
(遺構)郭、石垣、天守台、枡形、井戸、堀切。江戸幕府として西国大名に備える内海航路の要点として築城した為、構造は立派な近世城郭になっている。
このあたりから快晴、真夏の太陽のもと、汗が止まらない。駐車場から堀切らしい凹地を歩き、馬場跡に登る。西出丸石垣見事だが夏草で覆われる。二の丸から大手枡形に下る石垣、本丸石垣、花崗岩系の見事な打込みハギ。本丸北西部に天守台、崩れかかっている。虎口を抜け、三の丸帯郭に降り、大手枡形あたりを探すが藪の中に崩れて残る。三の丸に沿って帯郭を東に歩く、三の丸南の石垣、立派。三の丸東端に堀切隔てて東出丸が連なる。三の丸東端の虎口、石垣、素晴らしい。瀬戸大橋の岡山側突端で眺望素晴らしい。郭の配置、
横長で但馬竹田城に似ている。整備が行き届けば、ミニ竹田の雰囲気。
[常山城]
玉野市藤木。文明年間、上野隆徳築造。標高307m.毛利軍の天正3年(1575)掃討戦で(常山合戦)、城方には全く勝ち目が無く、婦女子総動員で戦ったが全滅。麓から270m車で登り、栂尾二の丸駐車場へ。ここからアンテナ工事用の石段登り、北三の丸ー二の丸ー本丸と約30m登る。郭のあちこちに女性軍のお墓があり、凄さを感じるお城。本丸南西にきれいな野面積み石垣残る。お墓を前景に写真撮る。本丸よりの眺望素晴らしい。瀬戸大橋よりやや東に振っているが、坂出、丸亀あたり、讃岐富士がきれいに望める。

岡山へ送ってもらい、18時22分のひかりに乗る。駅で買った缶ビールとままかり寿司の美味かったこと。予定通りとはいえ、全身の体液を交換した感じで、一昨年の倭城オフ以来の真夏の登城ではあった。