西方院山城登城記


[登城日] 00/2/5
[所在地] 奈良市高畑町天満
[建造] 1479 古市氏
[遺構] 郭、二重空堀
[概要] 東は天満社と堀で画し、西は鬼薗城(現在、奈良ホテル)、南に瑜伽神社、北に荒池(飛火野の
南端)という風光明媚な位置に築かれ、現在は風致地区として、ほぼ立入禁止になっている。
空堀幅は二本とも7〜8m,北側終端は深さ5mにも達する。南崖崩落個所にV字型の、堀跡があり、南まで
続いていたことを表わす。
[登城記]
奈良ホテル駐車場から、南西部急斜面を登る。落ち葉が堆積して、滑って登りにくい。約10m登ると、西端の
櫓台らしきところに取り付く。このあたり熊笹の繁みでとても歩けない。東へ、約50m、平坦な主郭を歩くと
二重空堀に達する。人気もないところで、鹿が二頭、邪魔者を見守っていたが、逃げてしまった。
奇麗な形で残る中世の遺構に感慨一入。土塁の上端部の幅は、10m近くに感じられる。暫く、デジカメの
シャッターを切る。瑜伽神社、天満社との境界は厳重な塀、柵で仕切られ、行き来は不可能。
おそるおそる斜面を下り、南西斜面を歩く。ところどころ、石垣の跡。城郭の遺構か、神社の一部か判別
出来ないが,神社の塀の外ではある。奈良市中の城として、奇跡的に遺構がよく残っている。
昨年6月に、雑草で登れなかったので、再挑戦大成功。