東北お城紀行(1)

9月18,19,20日と好天の中、東北を歩いてきました。
[涌谷城](宮城県涌谷町)
仙台から東北本線小牛田経由、多賀城址を眺めながら乗り換え待ちで約1時間半かかり涌谷着。駅長さん1名の駅で、荷物預かってもらい東へ歩く。約10分で涌谷大橋(江合川)に出る。ここから模擬天守(涌谷町史料館)、隅櫓(太鼓堂)が一望できる。河畔に続土塀が連なってなかなかの景観。涌谷神社鳥居をくぐり詰の門石垣にとりつく。太鼓堂下に10mHくらいの古色蒼然とした切込ハギ石垣左に新設の石垣と何とか繋ぎ合わせている。ここを登ると本丸南端、太鼓堂。天保4年(1833)築造の二層瓦葺の瀟洒な櫓。すぐ横に模擬天守(史料館)。おじさんの説明、1対1でこってり 涌谷ー亘理ー伊達家の歴史、涌谷の産金(東大寺大仏の鍍金に使われたと)聞き、途中で断り本丸歩く。南北200m
の郭で北半部に涌谷神社、北側に空堀。江合河畔の桜の季節はきれいだろう。小牛田ー古川ー盛岡に移動。
[盛岡城](不来方城)
9/19、8時スタート駅からタクシーで下曲輪にアプローチ。運チャン「お城はありませんよ。岩手公園のことですか」という。地元の人にはもう少しお城を認識してほしいものだ。瓦御門から本丸、二の丸の東側を歩く。不明門からの石垣景観、計算通りの斜光でほぼ満足。廊下橋を過ぎて、淡路丸から馬場をしばらく散策。西から本丸に登り、廊下橋のあたりで構図研究。いまいち。瓦御門を出て、西側を歩く。腰曲輪の高石垣、豪快だがかなりはらみ目立つ。吹上御門のあたり立入禁止で工事中。南に回りこむと下の橋御門のあたり大きな蔵建築移築される。このあたり高石垣、修理完了して美しくなる。台所屋敷あたりを北に歩き、県庁前に出てバスで駅へ。三度目の正直でほぼ目的達成。
盛岡ー大曲、満員のこまちで、ギリギリ座って横手に移動。

[横手城] (朝倉城、韮城)
JR横手駅からタクシーで10分。本丸、二の丸中間の武者だまり広場へ。ここは徒歩では一寸きつい。二の丸南隅に昭和40年建造の展望台(模擬天守)。二層の入母屋建物に二層の高覧付き望楼のスタイル。展望台からの本丸、牛沼一望、なかなかのもの。真昼山地からの尾根の端に、背後の山、横手川、牛沼に囲まれた要害に位置する平山城。城の構造は切岸で、韮を植えて崖の防御としたもので、本丸周辺に
面影残る。模擬天守の撮影ポイントは本丸台地から。