利根川お城紀行
[前橋城]
01年1月18日、6時20分奈良を発ち、快晴の新前橋着12時前。大宮の先輩に運転の労を取ってもらい二日間の利根川流域お城歩きスタート。鴨なんばんの昼食摂って約10分で群馬県庁着。駐車場検印もらいに環境緑化課を訪ね、32階展望台教わり、32Fへ、西の利根川に接した、前橋城の全貌景観素晴らしい。県警周辺に残る土塁良く判る。北の前橋公園まで一望のもと。お城は俯瞰するもの、を実感。地上に降り
東北西と歩く。外周土塁はよく保存されている。(写真は下の欄)
[沼田城]
R17に出て、沼田へ急ぐ。北上するにつれ、残雪多くなる。沼田市街手前の小鹿野橋を渡り、南から沼田公園へ、南から上ると崖端城の面影はない。二の丸東に駐車。積雪約30cmの二の丸広場を直進して本丸へ、鐘楼がたち公園になる。西崖端に本丸。西北隅に御殿桜の大櫓。2mh,15m四方の、きれいな切込ハギ石垣の天守台。真田信幸時代に、関東で江戸城に次ぐ大天守を築いたと言う。東側に、石段、空掘、櫓が発掘、復元されている。信幸当時の遺構のようだ。積雪の為、はっきり確認できなかったのは残念だった。二の丸に生方家住宅が残っている。雪が降り始め、急いで老神温泉に向かう。R120を日光方面に約一時間走り、片品川流域の、雪の温泉街に到着。
1月19日 晴れあがったが、道の雪は凍っていて、チェーン装着のドライブ。R120を約1時間で沼田市街へ沼田城西を直進し、西の急峻な崖を見ながらR17に出る。(写真は下の欄)
[高崎城] 慶長3年、家康の命で、井伊直政が築いた近世城郭。
10時半、高崎市役所着。ここでも、駐車場の検印もらいに、21階展望室へ。烏川、碓氷川の合流地点、北部に浅間山などの連山、素晴らしい景観。眼下に約1kmの三の丸外堀一望。外堀南から歩く。5〜6mの土塁続く。堀の水はきれいだが、土塁はガキの遊び場になり、前橋と対照的。出桝形、大きな桝形だ。東門或いは南東隅に横矢かけるに充分だったようだ。北側音楽センター東、大手門跡に、乾櫓、東門が移築される。破風なしの、二層入母屋瓦屋根の簡素な櫓。すっきりしていい感じ。ただ、関東らしくなく、きれいな石垣に乗っている。東門は、切り妻屋根で、裏面は門の部分と付き櫓の部分で屋根の広さが違う。ここのビユーポイントは、バックのビルが気になるが、東門を前景にした、北西からの景観が絵になりそう。(写真は上左)
[忍城]
R17を一路行田へ、熊谷バイパスからR125を東に走り、忍城前へ、本丸東に路上駐車して、行田市郷土博物館へ、縄張図、撮影すると、すぐにお姉さんが飛んできて注意する。本丸周辺散策するが、殆ど面影なし。三重櫓、外観はかなり精密に復元したというが、まあまあの出来だろう。(写真は右下)石田堤のポイントを訊ねるが、よく判りませんという。(当人は行った事がないようだ)地図見ながら、堤根交差点へ、看板ですぐに判り到達。築堤の名残はっきり残る。現在は2mhくらいの土塁だが、14kmにも及ぶ堰を短期間で築いたとは立派なものだ。(写真は下欄)最寄の高崎線北鴻巣に送ってもらい、熊谷ー東京経由で駆け足帰着。最後やや慌しくなったが、前橋、高崎の俯瞰、老神温泉の雪見酒、沼田の西側崖、探し当てた石田堤。全般、ゆっくりと利根川流域巡りが出来、満足のお城歩きだった。

 
前橋城土塁
沼田城天守台
沼田城虎口
忍城下石田堤