富山城登城記
[登城日] 99/10/19
[所在地] 富山市本丸
[別名] 浮城、安住城
[形式] 平城
[築造] 天文12(1543)神保氏、天正9(1581)佐々成政
[遺構] 石垣、堀、枡形、模擬天守(昭和29年)
[交通] JR 富山駅より徒歩10分
[歴史的背景]
天文12年に神保氏築城と伝わる。天正9年 佐々成政、信長の守護として配置。神通川の流れを背後にして、東出丸、西出丸を付けて改修。
後、前田利長、利次 の修築続く。近年、堀の改修で 水を枯らした時、底から、湧水を発見。常に 水が湧いており、浮城の名前がついた。
この城は、火災被災の連続で、延宝3年 類焼、正徳4年 本丸御殿焼失、天保2年 本丸全焼、安政2年 千歳御殿焼失、文久3年 類焼とある。現状は、神通川の流れも変わり、往時を伝えない。

[登城記]
富山駅より徒歩10分。城址北側からアプローチ。本丸に入る。郷土博物館の模擬天守に登る。この城らしく「地震・大水・火事ー富山」展開催中。大きな枡形を抜けて、南内堀を渡る。約15m 四方の、本丸規模に比べて異様に大きな枡形。石垣に巨石組み込む。内堀石垣残る。西半部 打ち込みハギ東半部 亀甲積の石垣(これは後世の積み直しか)。東面に野面積の石垣。模擬天守の位置、枡形の上に造られており、着到櫓の感じ。慶長様式の割とスマートな天守。南内堀からの 眺望絵になる。三の丸の位置、総曲輪(そうがわ)の地名残る。
独断採点 8点/20点遺構現存度 2点、 遺構とのバランス 2点、歴史的コンセプト 1点,天守美観 3点