熊川倭城(ユンチョンウエソン)登城記


所在地 慶尚南道鎮海市熊川洞
築造  小西 行長
当地熊浦は沿岸水路の要点になっており、183mの南山の熊川城、湾を挟んで安骨浦城があり湾の防備にあたっている。付近の眺望もよく、築城の規模も雄大。山頂の平坦部を主郭とし、東西250m,南北80mの大きさ。この城の最も大きな特色は陸続きの西方面に、山頂から麓まで連なっている、石垣の城壁である。山の北斜面のものは海岸まで約600m連なっており、南斜面のものは約100mで、その下は断崖絶壁になっている。北海岸から、登り始める。昨夜の寝不足の影響が出て、おっかなびっくりの登城。同伴メンバーの励ましを受けながら休み休み登城。標高180mを海岸からで、正味ある。北側の登城路を(よく整備されているが、勾配はきつい)100m強登ると、西側の登り石垣にぶつかる。聞きしに勝る豪快さ。本丸近くに巨石の虎口。
本丸は250mX80mのスペースに入り組んだ石塁が築かれ、細かく虎口で分割されている。これは、本丸が攻略されても、いくつかの虎口で郭を守る備えのようだ。本丸西端に16m四方の天守台。当時の倭城で最大級という。国内では、松本、犬山と同程度である。本丸の木陰の涼しさで活きかえる感じ。本丸から南海面への登り石垣、見事。ここまで登ってきた甲斐があった、と実感。東端の高石垣へ、木陰になり、安骨浦と熊浦湾の眺望素晴らしい。埋めたて工事が着々と進行しており、この景観も無くなるんだなあと感慨に浸りながら休息。約2時間で下山、登城打ち切りにして売店で1500Wのビール買って飲む。このビールの美味かった事忘れられない。その後、熊川居館、明洞と移動したが見送って車で休息。